児童人身売買の惨状を描く衝撃作『サウンド・オブ・フリーダム』 監督が制作の裏側を赤裸々に語る
これについてモンテベルデ監督は「何が起きたか簡単に説明するならば、この映画はフォックス・インターナショナルに所属していたのですが、ディズニーとの合併が起こった時、中でも小さな作品として扱われていたこの映画は迷子になってしまったようです。そして新型コロナウィルスのパンデミックが起きた。当然、パンデミックの後に人々が観たいと思う映画はテーマが重くなく、ハッピーな気分になれる映画です。重厚なテーマを扱った本作はきっとそこで弾かれてしまったのかもしれません。だから公開が延期になったことに関して、悪意はなかったと私は信じたい。ただ、状況が悪かっただけ」と説明する。
加えて「しかし振り返ってみると、現在だからこそ人々はこのテーマをより身近に感じていると思う。もし公開のタイミングがもっと早かったら、あるいはもっと遅かったら、このような興行的な成功は得られなかったかもしれないですよね」と独自の考えを明かしている。
モンテベルデ監督は「実際に子供の人身売買は世界中で起きています。それが動機でありすべての始まりでした。アメリカで起こった素晴らしい勢いをさらに発展させ、この力強いメッセージを世界中で分かち合いたいと願っています」