最高音質で名作を“再発見”できる爆音映画祭が新宿で開始
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映画館にライブ・コンサート向けの音響設備をセッティングし、大音量&高音質で映画を楽しむ映画ファンにはおなじみの人気企画“爆音映画祭”が本日から新宿ピカデリーでスタートする。本イベントは単に音量をあげるだけではなく、微細にセッティングを調整することで“映画の音”を追求。知っているはずの映画の新たな側面が見えてくる催しだ。
いまはなき吉祥寺バウスシアターでスタートした爆音上映は、シアターに備え付けられていたコンサート用の音響設備を使って映画を上映するところから始まった。近年、この映画祭の成功に触発されて様々な大音量上映が増えているが、爆音映画祭は単に音量をアップさせるだけでなく、映画の音を丁寧に調整することで、映画に新たな印象をもたらす=爆音によって映画の見え方が変わる可能性を追求している。
つまり、爆音上映は音楽や爆発音が主役の映画ばかりではなく、静謐な作品や立体的な音響が存在しなかった古い映画でも存分に効果を発揮する。耳が痛くないように調整しながら音量をアップさせ、高音質で古い映画を上映することで、それまで記憶になかった音が聞こえ、何度も観たはずの映画を“再発見”できるのだ。