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『北條正庸 風の旅』宇都宮美術館で2月8日から 新作を含む約100点で画家の心を捉えた「風」のイメージに迫る

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『北條正庸 風の旅』宇都宮美術館で2月8日から 新作を含む約100点で画家の心を捉えた「風」のイメージに迫る


「日本画」という伝統的な技法を軸に据えつつも、時代を追うごとに自在に画風の変化を見せてきた画家・北條正庸(ほうじょう まさつね)の大規模な個展が、2月8日(日)から3月29日(日)まで、栃木県の宇都宮美術館で開催される。

1948年に宇都宮市で生まれた北條は、高校時代に地元の画家・齋藤富蔵と出会ったことをきっかけに絵画の道を志した。武蔵野美術大学では麻田鷹司や毛利武彦に日本画を学び、在学中から新制作日本画展で入選を果たす。その後は、1974年に結成された日本画団体「創画会」を中心に発表し、1988年の第15回展で創画賞を初受賞。同会会員として活躍するとともに、多摩美術大学などで教鞭をとり、後進の指導にも尽力している。

『北條正庸 風の旅』宇都宮美術館で2月8日から 新作を含む約100点で画家の心を捉えた「風」のイメージに迫る

《白い風》1973年作家蔵
今回の展覧会は、さまざまな試みによって変化を遂げてきた画家の歩みを、初期から現在に至るまでたどるものだ。1970年代の青の色面と樹木を組み合わせた爽快な印象の作品群「夏」シリーズや、シュルレアリスムの影響も見られる巨大建造物が空に浮かぶ幻想的な作品、あるいは70年代後半から幼い我が子の姿を参照して描いた一連の少女像など、北條は決まったスタイルに留まることなく、飛翔するイメージに取り組んできた。1988年には、構図や色彩の制約を受けやすい具象画に不自由さを感じ、分割した大小の画面に身近な事物や光景の単純化したフォルムをコラージュ風に描く作風を展開。
2000年代になると、画面をグリッド上に構成しつつ、家や木、ハートなど記号ともいえる形を描く画風に移行し、2010年代中頃からは、再び具象に転じ、よく訪れた瀬戸内海の風景に少女や鳥などのモチーフをモンタージュする作風へと展開をはかっている。

『北條正庸 風の旅』宇都宮美術館で2月8日から 新作を含む約100点で画家の心を捉えた「風」のイメージに迫る

《風景との会話》1989年株式会社ヤマタネ蔵
画風を変化させながらも、画題には「風」という言葉がたびたび用いられ、どの時代においても鳥や空といった「風」を連想させるモチーフが多く登場するのが北條の作品の特徴だ。今回は、半世紀以上にわたる制作活動を通じて、たえず画家の心を捉えていた「風」のイメージとはいかなるものだったのかを、代表作と新作を含むおよそ100点の展観によって追っていく。なお、会場には、アトリエの雰囲気を伝えるブースも用意されるという。北條の静謐な作品世界に浸る貴重な機会となっている。

<開催情報>
『北條正庸風の旅』

会期:2026年2月8日(日)〜2026年3月29日(日)
会場:宇都宮美術館
時間:9:30~17:00 (最終入館時間 16:30)
休館日:月曜、2月24日(火)(※ただし2月23日(月)は開館)
料金:一般1000円、大・高校生800円、中・小学生600円
公式サイト:
https://u-moa.jp/

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