片桐はいりが神戸市内の喫茶店で演劇を行う『あなたが彼女にしてあげられることは何もない』上演決定

演劇『あなたが彼女にしてあげられることは何もない』が、2月24日(金) から3月5日(日) にかけて神戸市内の喫茶店で上演されることが決定した。

本公演は、メインキュレーターに森山未來を迎え、これまでの枠組みに捉われない新しい形のパブリックアートを創出する試みとして、2022年9月にスタートした「KOBE Re:Public Art Project」の一環として上演される。営業中のカフェの一席で、天地創造や地球の歴史を巡る物語をひとり言のようにつぶやきつづける女を、窓越しに観劇する喫茶店演劇。都市の一部として気に留めていなかった情景や隣人、自分自身さえも明日には誰かを脅かす存在になり得るかもしれないという都市と現代社会が孕む危うさを縮図のように提示する。

出演は片桐はいりのみで、作・演出は岡田利規が務める。なお各公演は無料で鑑賞することができる。

■岡田利規 コメント


(C)宇壽山貴久子
実際の喫茶店を会場にして行われる演劇作品を数年ぶりに、喫茶店文化の根付いた都市・神戸で再演します。人がひとりで喫茶店で過ごす時間の中に潜んでいるかもしれない切実な不穏さに、この上演を楽しむことを介して思いを至らせてもらえたら、そして現代の社会、現代という時代に生きることが孕むあれやこれやの前に立ち竦んでいただけたら、本望です。