くらし情報『「なにかを得られる映画にしたかった」監督が語るマーベル最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』』

2021年9月8日 12:00

「なにかを得られる映画にしたかった」監督が語るマーベル最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

「僕は大家族の中で育った。僕の家族には6人の子供たちがいる。僕は移民で曽祖父母はサトウキビ畑で働くために日本からハワイに移住したんだ。そして自分が今、この椅子に座って、この映画についてあなたたちと話すことが出来ているのは、自分の曽祖父母たちがその選択をし犠牲を払ったからだと強く感じている。だから、家族におけるそういった考えは、僕にとってとても強いものなんだ」
「なにかを得られる映画にしたかった」監督が語るマーベル最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』


ポイントは、クレットン監督が家族を"何世代にもわたる壮大な時間や人の流れ”として捉えていることだ。本作でもシャン・チーは、悪の道を突き進む父、幼い頃にこの世を去った母に向き合うが、物語が進んでいくと主人公の親の親、そのさらに親……と時間をさかのぼり、長い時間をかけて脈々と血が受け継がれてきたこと、先祖たちが故郷を守り、次の世代へと受け継いできたことがドラマティックに描かれる。ビジュアル面では“水”が重要なモチーフになっており、形を変えながら、流れていく家族や時間を詩的に表現している。

「この映画の中で何世代にも渡る家系を掘り下げることは重要なことだった。
そういったことに共感出来るものにしたかったし、この映画をただのスーパーヒーローのアクション大作にはしたくなかったんだ。

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