令和7年3月歌舞伎座『仮名手本忠臣蔵』主な配役発表 Aプロ・Bプロの2通りで上演
令和7(2025)年3月歌舞伎座、松竹創業百三十周年『三月大歌舞伎』で上演される通し狂言『仮名手本忠臣蔵』の主な配役が発表された。
『仮名手本忠臣蔵』は三大名作の作者、並木千柳、三好松洛、竹田出雲により、江戸時代・寛延元(1748)年に書かれた作品。江戸で実際に起こった赤穂浪士の討入り事件を題材に、大星由良之助をはじめとする四十七士の仇討ちまでの困難や、彼らを取り巻く人間模様を鮮やかに描き上げた全十一段の物語で、3月の歌舞伎座では通し上演される。歌舞伎座での通し上演は、平成25(2013)年の新開場柿葺落公演以来で、今回は、Aプロ・Bプロと2通りの配役での上演となる。
物語の発端である『大序』と塩冶判官が高師直に刃傷に及ぶ『三段目』では、Aプロで尾上松緑の高師直、中村勘九郎の塩冶判官、尾上松也の桃井若狭之助、片岡孝太郎の顔世御前、中村扇雀の足利直義、Bプロでは中村芝翫の高師直、尾上菊之助の塩冶判官、尾上右近の桃井若狭之助、中村時蔵の顔世御前、中村扇雀の足利直義。
主君塩冶判官の思いを忠臣である大星由良之助が受け取るドラマチックな場面『四段目』では、Aプロで片岡仁左衛門の大星由良之助、中村勘九郎の塩冶判官、片岡孝太郎の顔世御前、坂東彦三郎の薬師寺次郎左衛門、中村錦之助の原郷右衛門、中村梅玉の石堂右馬之丞、Bプロで尾上松緑の大星由良之助、尾上菊之助の塩冶判官、中村時蔵の顔世御前、坂東彦三郎の薬師寺次郎左衛門、中村錦之助の原郷右衛門、坂東彌十郎の石堂右馬之丞が登場する。