おとな向け映画ガイド 今週のオススメはこの4作品。
イラストレーション:高松啓二
おとな向け映画ガイド
ぴあ編集部 坂口英明
19/11/4(月)
イラストレーション:高松啓二
イラストレーション:高松啓二
この週末に公開の作品は21本(ライブビューイングを除く)。全国100スクリーン以上で拡大上映されるのは『ターミネーター:ニュー・フェイト』『ひとよ』の2本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が19本です。この中から厳選して、おとなの映画ファンにオススメしたい4作をご紹介します。
『永遠の門 ゴッホの見た未来』
これまでの映画のように狂気が前面にでた感じでなく、世の中の無理解からも達観した求道者のようなゴッホです。最後の数年間、ゴッホは何を見て、どう考え、どう生きたかを、できるだけ、彼自身の視点で描こうとしています。そこが新鮮です。
自撮りをしたかのようなアングルや、ドキュメンタリーのような映像が多く使われています。
冬はアルルのアトリエに吹き込む木枯らしの音、夏は田園の虫の声、自然の音も印象的です。手を広げ、風のなかに身を委ねるゴッホ。精神病院に入院中、あんたは何を描くのだ、と問われ、「太陽の光」