巨匠エットレ・ソットサスの名作約100点を一挙公開! アーティゾン美術館初のデザイン展
2026年6月23日(火)より、アーティゾン美術館で『エットレ・ソットサス―魔法がはじまるとき、デザインは生まれる』が開催される。近年、デザイン分野にも注力している石橋財団のエットレ・ソットサス(1917-2007)のコレクション約100点を一挙公開する、日本初の大回顧展にして、同館初のデザイン展だ。
エットレ・ソットサスは、20世紀イタリアデザインを代表する巨匠だ。第二次世界大戦後にミラノを拠点にデザイナー・建築家として本格的なキャリアを開始したソットサスは、1950年代から60年代にかけて、オリベッティ社やポルトロノーヴァ社のために名作デザインを次々と生み出し、80年代前半には国際的なデザイナー集団「メンフィス」を結成。ポストモダンと評される革新的なデザインで一世を風靡した。
エットレ・ソットサス《キャビネットNo. 71》2006年(デザイン/製作)、製作:ギャラリー・モーマンス、石橋財団アーティゾン美術館 (C) Erede Ettore Sottsass
ソットサスのデザインは、合理性や機能性を追求するのではなく、人間のより本質的な感性を揺さぶる自由で革新的な表現を特徴とする。たとえば赤と黒のカラーリングがポップな初期の名作、ポータブル・タイプライター《ヴァレンタイン》や、ユニークなかたちや色使いが斬新なキャビネット、大胆な構造をもちながらも繊細な美しさが共存するガラス器など。85年頃メンフィスを脱退したのちも、彼は遊び心あふれる挑戦的なデザインを生み出し続けた。
日本との関連でいえば、ソットサスが倉俣史朗や立石大河亞など日本のアーティストやデザイナーと交流し、たびたび訪日しては日本文化に親しんでいたことも特筆すべきことだろう。
エットレ・ソットサス《花瓶no.17》2006年(デザイン/製作)、製作:ギャラリー・モーマンス、ジーノ・チェネデーゼ・エ・フィリオ、ファン・テッテローデ・ガラス・スタジオ、石橋財団アーティゾン美術館 (C) Erede Ettore Sottsass
同展では、ソットサスの初期から晩年にいたる作品に、倉俣やミケーレ・デ・ルッキら盟友たちの作品を加え、彼の創作の軌跡を紹介する。そのキャリアを通して、従来的な考え方に縛られずに「デザイン」とは何かを問い続けたソットサス。斬新でユーモアあふれる作品の数々から、創意あふれる作品世界を感じとることができるだろう。
<開催情報>
『エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる』
会期:2026年6月23日(火)〜2026年10月4日(日)
会場:アーティゾン美術館
時間:10:00~18:00(※金曜は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、7月21日(火)、9月24日(木)(※ただし7月20日(月)、9月21日(月)は開館)
入館料:ウェブ予約チケット1,200円、窓口販売チケット1,500円、学生無料(要ウェブ予約)
※同時開催の『瀧口修造書くことと描くこと』も鑑賞可能
URL:
https://www.artizon.museum/