JIGDRESS、超満員の下北沢DaisyBarでツアー終幕「俺たちずっとカッコいいから、これからもよろしく」
あの日から俺は、入り込むようになりまして。“ソリッド島”というのを作ったんですよ。そこで俺は高みを見たいなと思ってまして」「こんなに狭いところに集まって、相当なマニアだと思ってます。お前らと一緒にソリッド島で、高みに行くための曲です」というMCに導かれたのは、〈枯らした花と二人で/最後の歌を作ってる〉というラインを持つ「nectar」。さらに〈始まったあなたと僕との夜〉という歌詞が、オーディエンスとバンドの関係に繋がっているように感じた「plan」の後、「クソみたいな歌詞」へ。鋭い抒情性と称すべきメロディの中で、“あなた”と“僕”の喪失感たっぷりの物語が映し出されるこの曲は、山崎大樹というソングライターの才能を証明している。そのことを改めて実感させられた。
イセノ(g)
ヤマグチハヤト(ds)
ここからJIGDRESSが持つ(実は)多彩な音楽性を体感できる時間が続いた。美しいギターフレーズから始まり、徐々に狂気を帯びていくように歪んでいく「Flicker」、悲しいまでに透き通ったバンドサウンドが鳴らされた「無重力透明」、どこか淡々としたボーカルが〈退廃的な快楽と腐ったベッドに溺れてたい〉という文学的とも言えるラインを描く「snap」