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利賀、スロベニアでの上演を経て、Noism0+Noism1『マレビトの歌』凱旋公演がまもなく開幕

ぴあ
利賀、スロベニアでの上演を経て、Noism0+Noism1『マレビトの歌』凱旋公演がまもなく開幕


新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の専属舞踊団、Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)の2025年冬の公演、Noism0+Noism1『マレビトの歌』(演出振付:金森穣Noism芸術総監督)が、2025年12月5日(金)に新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館〈劇場〉で開幕、12月7日(日) までの上演ののち、12月20日(土)・21日(日) には埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールでの公演を控えている。2023年にNoism初の野外公演のために創作された作品の、演劇の聖地・利賀、さらにはスロベニアでの上演を経ての凱旋公演だ。

利賀、スロベニアでの上演を経て、Noism0+Noism1『マレビトの歌』凱旋公演がまもなく開幕

黒部シアター2023春より、『セレネ、あるいはマレビトの歌』
「黒部シアター2023 春」の企画で2023年5月に富山・前沢ガーデン野外ステージで上演された『セレネ、あるいはマレビトの歌』がその後、今年8月に利賀で開催されたSCOTサマー・シーズン2025にて『マレビトの歌』として上演、それは合掌造りの劇場、新利賀山房での公演だった。さらに10月にはスロベニアとイタリアで国境をまたいで開催されるヴィザヴィ・ゴリツィア・ダンス・フェスティバルの招聘を受け、スロベニア国立劇場での上演を果たしている。野外からはじまり、ふたつの国際的なフェスティバルという場での上演を経て、ついに本拠地・新潟と埼玉の劇場空間に登場するこの作品。それは、近年金森がその創作テーマとしてきた“個と集団” “彼岸と此岸”が、マレビトという謎の存在を介し、異端をめぐる儀式として展開するという。

利賀、スロベニアでの上演を経て、Noism0+Noism1『マレビトの歌』凱旋公演がまもなく開幕

ヴィザヴィ・ゴリツィア・ダンス・フェスティバルより、『マレビトの歌』(c)Giovanni Chiarot
マレビトとは、民俗学者の折口信夫が提唱した概念で、他界から訪れる霊的なもの、超自然的な存在。金森は、上演の場を野外から劇場に移す際にタイトルから「セレネ」という月の女神の名称をはずし、マレビトに焦点を当てて改訂を進めたそう。
マレビトの訪れは現代人への警鐘と捉え、「マレビトを召喚し、その歌声に耳を澄ますこと。それはこの身体の深奥に宿る声に耳を澄ますことである」と述べている金森。だとしたらきっと、Noismの舞踊家たちが繰り広げる抽象的かつ詩的なダンスには、必ず心に強く響くものがあると期待。昨年4月に創設20周年を迎えたNoism Company Niigata。利賀、スロベニアを経験したばかりの彼らの表現を、直に受け止めたい。

<公演情報>
Noism Company Niigata 2025 冬公演
Noism0+Noism1『マレビトの歌』

演出振付:金森穣
音楽:アルヴォ・ペルト
衣裳:堂本教子、山田志麻
出演:Noism0、Noism1

【新潟公演】
2025年12月5日(金)~7日(日)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉

【埼玉公演】
2025年12月20日(土)・21日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

公式サイト:
https://noism.jp/noism0-1_marebito/

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