『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』千葉市美術館で 「モード」という視点からおとぎ話を読み解く

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『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』千葉市美術館で 「モード」という視点からおとぎ話を読み解く


赤ずきんやシンデレラ、眠れる森の美女など、ヨーロッパを中心に広がってきた「おとぎ話」の世界は、人々の想像力を喚起しながら、さまざまなイメージを生み出してきた。時代の感性と響き合うそのイメージを、美術、デザイン、ファッションの観点から読み解き、そこに息づく「モード」の世界を探る展覧会が、6月27日(土)から8月30日(日)まで、千葉県の千葉市美術館で開催される。

民話をベースとする「おとぎ話」は、17世紀フランスの宮廷サロンという洗練された社交のなかで女性たちによって語られ、一つの流行として定着したものだ。その後も文学だけでなく、挿絵や美術作品、舞台、ファッションを通じて変化し、新たなイメージを獲得してきた。

『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』千葉市美術館で 「モード」という視点からおとぎ話を読み解く

ウォルター・クレイン「赤ずきん」(『赤ずきんの絵本』より)[1898年]鶴見大学図書館蔵
なかでも登場人物の「装い」は重要な要素。今回の展覧会は、『赤ずきん』の赤いフードや『長靴をはいた猫』のブーツ、『シンデレラ』のガラスの靴など、登場人物、あるいは動物たちのドレス・コードに注目するもの。19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで花開いた挿絵本を中心に、約200点の作品と資料を多角的に展観する。ファッションの様式や美意識としての「モード」という視点から、おとぎ話を読み解く展覧会はこれまでになく、今回が初の試みとなる。


同展はまた、美麗な衣装の数々が展示されるのも見どころのひとつ。おとぎ話を物語り、発展させた王侯貴族の女性を象徴する18世紀ロココ時代の宮廷のドレスから、舞踏会へ向かうシンデレラのように新時代の女性に力を与えた20世紀のクリスチャン・ディオールのドレスまで、実際の衣装を並べることで、おとぎ話の世界を立体的にとらえる展示が実現する。

『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』千葉市美術館で 「モード」という視点からおとぎ話を読み解く

クリスチャン・ディオール/マルク・ボアン《イヴニング・ドレス》1964年秋冬文化学園ファッションリソースセンター蔵撮影:安田如水(文化出版局)
もうひとつの見どころは、おとぎ話やモードとも関わりの深いバレエの資料展示や上演があること。20世紀初頭にヨーロッパを席巻したバレエ・リュスの『シェヘラザード』や、歴史あるボリショイ・バレエの『眠れる森の美女』や『シンデレラ』などにまつわる衣裳や資料も登場。8月16日(日)には、バレエ・リュスのデザイナーのレオン・バクストによる『青い鳥』の再現衣裳を着用したバレエの特別上演も行われる。

『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』千葉市美術館で 「モード」という視点からおとぎ話を読み解く

「青い鳥」衣裳(デザイン:レオン・バクスト/着用:スタニスラス・イジコフスキー)1920年代兵庫県立芸術文化センター薄井憲二バレエ・コレクション
<開催情報>
『おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE』

会期:2026年6月27日(土)~8月30日(日)
会場:千葉市美術館
休室日:月曜、7月21日(火)(※ただし7月20日(月)は開館)
時間:10:00 ~ 18:00 (※金・土曜日は~20:00)、入場受付は閉館の30分前まで
料金:一般1,500円、大学生1,000円
公式サイト:
https://www.ccma-net.jp/

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