渡辺謙が鬼気迫る立ち廻り! 『木挽町のあだ討ち』歌舞伎の日を記念した本編映像公開
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 (C)2023 永井紗耶子/新潮社
第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の時代小説を原作とする映画『木挽町のあだ討ち』の本編映像が公開された。
芝居小屋「森田座」を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く本作。ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・伊納菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられ、その事件は多くの人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・加瀬総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れるが、菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞く中で事実が徐々に明らかになっていく。果たして仇討ちの裏に隠されたその“秘密”とは──。
本日2月20日(金)は「歌舞伎の日」。1607(慶長12)年のこの日、出雲阿国が将軍・徳川家康の前で初めて「かぶき踊り」を披露したことに由来しており、少女による小歌踊り「ややこ踊り」を基に創始されたその踊りは、やがて「歌舞伎」へと発展していったとされる。その“歌舞伎のはじまりの日”に合わせ、本作の大きな見どころのひとつである江戸歌舞伎の名場面『仮名手本忠臣蔵』のシーンが公開となった。
森田座の舞台では、討ち入りを描く『仮名手本忠臣蔵』の名場面が上演される。ある事情により急遽、尾上百助に代わり矢間重太郎役として、森田座を束ねる立作者・篠田金治(渡辺謙)が舞台に立つことになる。面頬で顔の下半分を隠した姿に、大星由良助役の七代目市川團十郎も、その正体が金治であるとは気づいていない様子だ。揚げ幕が上がると同時に四十七士が花道を進み、満員の客席からは割れんばかりの歓声が上がる。討ち入った四十七士と師直の家臣たちが激しく斬り結ぶ中、重太郎に扮した金治が鬼気迫る立ち廻りで観客を圧倒する、迫力あるシーンとなっている。
本作では、森田座での江戸歌舞伎の様子を芝居小屋ごと再現。300人もの客が座って観劇できる規模の劇場が東映京都撮影所のスタジオ内にすっぽりと組まれ、舞台と客席の境目のない、江戸歌舞伎ならではの臨場感がスクリーンに蘇っている。江戸歌舞伎考証を手がけた石橋健一郎は「庶民にほとんど休日のなかった時代、芝居見物は年に一度か二度の大きな贅沢でした。
何日も前からどの着物を着ようか考え、心を躍らせて小屋へ向かう。その高揚感は今とはまったく違ったはずです。舞台と客席の距離も近く、大入りの時には舞台の袖にも客を座らせたことがあったそうです。文字どおり、一体感のある空間でした」とコメントしている。
再現されたセットについて、完成披露舞台挨拶で渡辺も「江戸の歌舞伎はこうだったのだと実感できる劇場でした。袖や楽屋、小道具部屋まできちんと作られていた」と語り、客席を埋めた観客も当時の扮装で臨んでいたことに触れ、「あの空間に立つと、自然と入り込めた」と没入感の高さを明かしている。
映画『木挽町のあだ討ち』本編映像
<作品情報>
『木挽町のあだ討ち』
2月27日(金)公開
公式サイト:
https://kobikicho-movie.jp
(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 (C)2023 永井紗耶子/新潮社