『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』21_21 DESIGN SIGHTで 多彩なクリエイターによる現代の「方丈庵」を展示

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『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』21_21 DESIGN SIGHTで 多彩なクリエイターによる現代の「方丈庵」を展示


13世紀初頭、歌人で随筆家の鴨長明(かものちょうめい)によって書かれた随筆『方丈記』。そこに記された小さな建築「方丈庵」を起点として、現代の建築家やデザイナー、美術家、企業などの多彩な参加者が、暮らしを見つめ直し、それぞれの「方丈庵」を構想する展覧会が、8月28日(金)から2027年1月11日(月・祝)まで、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。

京都に生まれ、宮廷歌人を務めた鴨長明は、人生の後半は宮廷や町から離れ、伏見の日野山に建てた方丈庵に隠遁した。移ろい続ける世の無常を前にした人間の生き方を記した『方丈記』は、この「方一丈(約3m)」の小庵で著されている。方丈庵は現存しないが、『方丈記』の言葉は時代を超えて蘇り、後世に多くの実践を生み出してきた。そのため、文学作品でありながら、住まいの本質を問うものとして、しばしば「真の建築書」とも形容されているのだという。

『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』21_21 DESIGN SIGHTで 多彩なクリエイターによる現代の「方丈庵」を展示

江頭 慎と、本展展示予定作品(部分)Photo by David MacSweeney, Founder, 9DASHLINE.
建築家・塚本由晴がディレクターを務める同展は、『方丈記』に記された自然や暮らしをリサーチするとともに、一丈四方(約9㎡)というスケールを手がかりとして制作した複数の庵を展示する。見どころは、江頭慎、大室佑介+川長組、小渕祐介+中村純、建築・施工スタジオ「2m26」、山口晃、田部井美奈、正田智樹+竹中工務店+veigら多彩な参加者が、それぞれの視点から構想した現代の「方丈庵」が立ち並ぶこと。
実際に内部に入れるものから、鑑賞を通じてその世界観を味わうものまで、様々な表現のかたちや素材、構造にふれることができる。同展ではまた、本物さながらの植物の木彫で知られる須田悦弘の作品が会場内に忍ばされており、その作品を探し歩くのも楽しみのひとつとなる。

『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』21_21 DESIGN SIGHTで 多彩なクリエイターによる現代の「方丈庵」を展示

大室佑介+川長組「川崎長太郎の物置小屋再建」(2015年)撮影:若林勇人
もうひとつの見どころは、様々な時代に見られる方丈の思想や庵をたどるリサーチをもとにした展示を通じ、「方丈」という小空間に託されてきた哲学に光が当てられることだ。長明は、度重なる災害や疫病、社会不安が相次ぐ激動の時代に『方丈記』を記した。その彼の状況は現代にも通じるものとして構想された今回の展覧会は、方丈庵をきっかけとして小さな建築に思いをめぐらすことで、現代の暮らしを見つめ直す試みとなっている。来場者にとっても、自らの暮らしと改めて向き合い、さらには生き方をも問い直す機会となることだろう。

『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』21_21 DESIGN SIGHTで 多彩なクリエイターによる現代の「方丈庵」を展示

須田悦弘《朝顔》(2026年)(本展展示予定作品)
<開催情報>
『方丈記に学ぶ –生きるを編み直す小さな建築–』

会期:2026年8月28日(金)~ 2027年1月11日(月・祝)
休館日:火曜、11月21~23日、年末年始(12月27日~1月3日)(※ただし9月22日(火)、11月3日(火)は開館)
時間:10:00~19:00(※入場は~18:30)
※六本木アートナイト特別開館時間:10月31日(土)10:00~22:00(入場は21:30まで)
料金:一般1,700円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
公式サイト:
https://www.2121designsight.jp/

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