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吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に

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吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に


映画『国宝』が歴代興収ランキングで22年ぶりに記録を塗り替え、邦画実写No.1を達成したことを記念し、12月31日に歌舞伎座で特別上映会が行われた。

歌舞伎座を所有する松竹と、『国宝』の配給を担った東宝が主催。上映後には、主演の吉沢亮、共演する横浜流星、寺島しのぶ、見上愛、黒川想矢、田中泯、中村鴈治郎、李相日監督が舞台挨拶に登壇した。

鳥屋口から花道を通り、和装のキャスト陣が登場すると、客席からは大きな拍手と歓声が起こり、吉沢は「何度も足を運び、学ばせていただいた歌舞伎座で、舞台の上からこの景色を見せていただけるのは、光栄でございます」と感無量の面持ちを浮かべていた。

映画は現在までに、国内興収184.7億円を記録。文字通りの旋風を巻き起こした2025年について、「初めて、カンヌの地に行かせていただき、(米アカデミー賞に向けた)海外キャンペーンも。いろんな経験をさせていただき、反響もたくさんいただいた。『国宝』のおかげで、忘れられない1年になった」とファンに感謝を伝えた。


吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に


共演する横浜は、コロナ禍以降、映画業界に対する危機感を抱いていたといい「たくさんの愛情を感じ、希望が持てましたし、映画人としての責任感が強くなった」としみじみ。本作の大ヒットに加えて、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では主演を務め「いろんなことがありました。人として、役者として、学びが多い節目の年だった」と激動の1年を振り返っていた。

吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に


李監督は「思い起こせば、数年前には観客席に座って歌舞伎を見ながら“いつか歌舞伎の映画を撮りたい”と考えていました」と述懐。「皆さんの『国宝』愛が我々をここまで押し上げてくださったのは間違いない。いくら感謝を申し上げても、足りないと思っています」と溢れる思いを語っていた。

吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に


この日は歌舞伎俳優の市川染五郎、市川團子がサプライズで登壇。染五郎は「何年も連絡がなかった友人から“国宝、面白かったよ”と連絡があって、自分は出ていないので、返信に困りました(笑)。
それだけ、同世代の若い人たちにも歌舞伎を知ってもらえるきっかけになった。歌舞伎役者として純粋にうれしい」と映画の反響に喜び。「ブームで終わらせないために、私も精進したい」と背筋を伸ばした。

また、團子は「圧巻の映像美。この作品に対する皆様の並々ならぬ覚悟をひしひしと感じました」と作品を絶賛。「まったく経験がないところから、わずか1年半のお稽古でここまでやられた執念。また、役に対する理解と情熱は凄まじいものだと思います」と吉沢&横浜に賛辞を送った。

吉沢亮「忘れられない1年に」主演作『国宝』が大晦日に歌舞伎座で上映、国内興収は184.7億円に


原作は、人気作家・吉田修一氏(『悪人』『怒り』)が3年間にわたり歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にし、4年の歳月をかけて書き上げた上下巻800ページを超える大作。
任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄の50年を描いた。

歴代興収ランキング(※興行通信社調べ)で、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173億5,000万円)を超え、邦画実写歴代1位となり、現在も記録を更新している。

取材・文・撮影:内田涼

<作品情報>
『国宝』

公開中

公式サイト:
https://kokuhou-movie.com/

(C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会

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