くらし情報『偶然に引き寄せられて 『森 フォレ』上村聡史×瀧本美織スペシャル対談』

2021年5月28日 17:00

偶然に引き寄せられて 『森 フォレ』上村聡史×瀧本美織スペシャル対談

上村聡史と瀧本美織 撮影:源賀津己

撮影:源賀津己



『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』と、レバノン出身のワジディ・ムワワドの叙事詩的問題作を日本に紹介、上演してきた演出家の上村聡史。実はいちばん上演したかったという『森 フォレ』の上演を前に、140年のスパンで描かれる複雑な物語について、ムワワドの世界を初めて体験する瀧本美織と、「偶然」と「繋がり」をキーワードに語ってもらった。

7年越しでたどり着いた『森 フォレ』

瀧本考えすぎなのかもしれないんですけど、読んだだけではよくわからなくて。難しい本(戯曲)ですね。

上村わからないですよね。先日もムワワドの前2作品を経験しているキャスト4人の取材があって、ちょっと最後の方に顔を出したんですが、みんな「わかんない」「わかんない」「演出家がどうにかしてくれるでしょ」って言ってました(笑)。もともと作家がひとりで書いたものではなく、俳優みんなでエチュードで創ったものが一体になった戯曲なので、読み物としてわかるようには書いていないんですよ。

瀧本それを聞いて、少し安心しました。


偶然に引き寄せられて 『森 フォレ』上村聡史×瀧本美織スペシャル対談


上村僕は文化庁の留学中に『炎 アンサンディ』を見ておもしろい作家がいるなと思い、帰国後にリサーチをして4部作であることを知ったんですが、日本で最初に上演したいと思ったのは、実は『森 フォレ』だったんです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.