2023年11月16日 11:30
浮世絵鑑賞の「ツボ」をさまざまな視点で紹介『深堀り! 浮世絵の見方』12月1日より開催
木版画は同じ作品がたくさん存在するが、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形や線など、細かいところに様々な違いがある。摺りによる違いを深掘りすれば、どちらの摺りのほうがより早いものなのか、あるいはより手のこんだものなのかなど、鑑識眼も養われることだろう。
マニアックな知識としては、例えば絵の隅にある小さな余白が実は「見当」と呼ばれる摺りの目印だということや、絵の中に記された謎の記号が同じ流派の絵師に受け継がれるマークであるといった気づきもある。ただ見ているだけでは気づかないようなわずかな場所に、浮世絵制作の背景がわかるような手がかりが隠されているのだ。
こうした数々の鑑賞の「ツボ」を押さえていくと、浮世絵をもっと深く楽しめるに違いない。そしてこの「ツボ」は、今回展示されていない作品にも応用がきく優れものであることもうれしいところだ。
<開催情報>
『深堀り!浮世絵の見方』
会期:2023年12月1日(金)~12月24日(日)
会場:太田記念美術館
時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜
料金:一般1,000円、大高700円
公式サイト:
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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