2023年1月25日 12:00
アカデミー賞主要8部門9ノミネート! 『イニシェリン島の精霊』のテーマを紐解く特別映像解禁
についても触れられている。
シボーンは、監督曰く「誰よりも強い欲望を持ってるし視野も広い」女性。島一番の秀才で、島の人間関係に限界を感じており、内向的で辛気臭い態度が災いし、徐々に自分を追い込んでいくという役どころである。彼女自身、島を出たいという夢を抱いているが、パードリックが自分無しではやっていけないことをわかっている。
シボーンを演じたコンドンは自身のキャラクターを「シボーンはいろんな目に遭ってきたから、悲哀と孤独を纏っている。人生に行き詰まっているの。パードリックに対して頭にきている。兄妹によくあることだけれどね。
それでも、母親のように接しているわ」と説明。
一方、ドミニクは、パードリックの良き話し相手であり、イニシェリン島の地元警察官の息子。しかし父とは折り合いが悪く、虐待を受けているという役どころ。彼について、マクドナー監督が「賢い男には見えない、一見するとね」と含みを持たせて言及するなか、ドミニクを演じたコーガン本人も「人とは違う視点で物事を見てるんだ」と分析した。
そんなドミニクのキャラクターについて、グリーソンは「シェークスピア劇の愚者、または宮廷道化のようなところがある。