くらし情報『クリープハイプ尾崎世界観の小説『母影』が第164回芥川賞の候補作に選出、2021年1月に単行本を発売』

2020年12月18日 05:00

クリープハイプ尾崎世界観の小説『母影』が第164回芥川賞の候補作に選出、2021年1月に単行本を発売

尾崎世界観(クリープハイプ)


クリープハイプの尾崎世界観の小説『母影』が第164回芥川賞の候補作に選出された。

尾崎世界観は2016年6月に初小説『祐介』を発表。自身の本名をタイトルに冠して、売れないバンドマンを主人公にした作品が話題になり、以降音楽活動と並行しながら、エッセイや対談、小説などの執筆活動を行っていた。

その尾崎が初めて文芸誌「新潮」(2020年12月号)に発表した中篇小説が『母影』。
今作はデビュー作『祐介』から一転、小学校低学年の少女の視点から見た世界を描いた作品となった。なお、芥川賞を含め尾崎が文学賞にノミネートされるのは初となる。

同賞の選考会は2021年1月20日に行われる予定。さらに、本作品を収録した単行本『母影』が2021年1月29日に発売されることも併せて発表された。


<『母影』ストーリー>
私は書けないけど読めた――お母さんの秘密を。
行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。

小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。カーテンの向こうの母親が見えない。

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