恵比寿ガーデンプレイスにエキソニモの巨大LEDが出現!『恵比寿映像祭2026』2月6日(金)から
映像文化とアートの現在を横断的に紹介する国際フェスティバル「恵比寿映像祭2026」が、2月6日(金)から23日(月・祝)まで、東京都写真美術館を中心に恵比寿ガーデンプレイスなど恵比寿エリアの施設と連携して開催される。
今回は、台湾出身の邱于瑄(チィウ・ユーシュェン)をメインキュレーターに迎え、総合テーマを「あなたの音に | 日花聲音 | Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」とし、光と声が重なり合う多層的な表現で構成される展示、上映、パフォーマンス、コミッション・プロジェクトなどが展開される。「日花聲音」とは、一つとして同じものがないさまざまな声音が響く空間に、木々の間から洩れた光が差し込む様子を表すという。同展には、歴史と文化が積層する台湾の言葉を導線として、多様な文化や言語などが互いに影響し合う複層的な世界に柔らかく光を注ぐような思いが込められる。
左:張恩滿《蝸牛樂園三部曲̶啟航或終章》2021年高雄市立美術館蔵、右:侯怡亭《所有的小姐 Sóo-ū -ê sió-tsiá》2015年作家蔵
地下1階の展示では「移動」を起点にしたサウンドスケープが広がり、2階展示室では言語や社会のルールを再考しながら、ズレや誤解の中にも表現の可能性を探ろうとする作品を紹介する。例えば、台湾原住民のルーツを持つ張恩滿(チャン・エンマン)は、カタツムリをモチーフとして異なる土地に定着してきた生き物の記録と、変化し続ける環境の中で未来へと受け継がれる姿を表現する。写真や映像に刺繍を施す身体的行為を通じて歴史や政治を問い直す侯怡亭(ホウ・イーティン)は、日本文化の影響を受けた台湾語の歌詞を刺繍として表現し、言語の背景にある時代や社会の記憶を浮かび上がらせる。鶴巻郁子は、視覚障害者のある人々への聞き取りを通して先入観や誤解といった「ズレ」を手がかりに「見ること」を問い直すプロジェクトについて発表する。
小森はるか《春、阿賀の岸辺にて》(2025)恵比寿映像祭2025コミッション・プロジェクト特別賞受賞作品[参考図版]
また、「第2回コミッション・プロジェクト」特別賞受賞作家である小森はるかの新作2作品を展示。ドキュメンタリーの歴史を受け継ぎながら、見過ごされてしまうような風景や人の営みを、時間をかけて真摯に映しとる小森の制作を、総合テーマと呼応させながら提示する。会期中には「第3回コミッション・プロジェクト」のファイナリスト4人を発表する。
FAMEME《Duri-grance by FAMEME》(2026)Courtesy of the Artist
さらに、恵比寿スカイウォークでは、個人と集団のアイデンティティに着目するFAMEMEがドリアンと香水を融合した新感覚の新作を展開。恵比寿ガーデンプレイス センター広場にはエキソニモの代表作の一つ、目を閉じた人々の顔が映るモニターが重なり合い、キスを交わしているかのように見えるインスタレーションが出現。約4メートルの巨大LEDウォールに進化した新バージョンとなる。
右:エキソニモ 《Kiss, or Dual Monitors》(2017)東京都写真美術館蔵[参考図版]
一階ホールでの映画上映プログラム、トークやシンポジウムなどもある。世界的に「分断」が問題となっている現在、多様性の難しさをどのように乗り越えるか、諦めずに考え、実践するヒントを探しに行きたい。
<開催概要>
『恵比寿映像祭2026 「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」』
会期:2026年2月6日(金)~2月23日(月・祝)※3F展示室のみ3月22 日(日)まで
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
休館日:2月9日(月)、2月16日(月)
時間:10:00~20:00(2月23日(月・祝)は~18:00)
※2月25日(水)~3月22 日(日)の3F展示室は~18:00(木・金曜は~20:00)
料金:無料(上映と一部イベントのみ有料)
公式サイト:
https://www.yebizo.com/