くらし情報『争いの先にあるものは――。中島裕翔、柄本時生ら出演『ひげよ、さらば』開幕』

2023年9月11日 07:00

争いの先にあるものは――。中島裕翔、柄本時生ら出演『ひげよ、さらば』開幕

と語る。だが人間の姿をした役者が猫を演じることで、「普遍的なテーマと、演劇の可能性みたいなものを合わせた面白さを見せられるのではないか」と、舞台化に当たっての狙いを明かす。

ヨゴロウザ役の中島裕翔は、波乱万丈な“猫生”を高い身体能力と感情豊かな演技で体現。30歳という節目の年を迎え、役者としてさらなる進化を感じさせる。片目役の柄本時生は、飄々とした言動の奥に感じる深い闇が印象的。また猫の動きが非常に自然で、つい見入ってしまった。学者猫役の音月桂は凛とした美しさの中に、母性と葛藤が内包されており、オトシダネ役の忍成修吾は、プライドの高さに自身の弱さをにじませる。くずれ猫役の中村梅雀はさすがの安定感。
また唯一の犬・ナキワスレ役の石田佳央が見せる怒りと、犬として避けられない生き方に、何とも言えないやるせなさを感じた。

中でも注目したのは、黒ひげ役の一ノ瀬ワタルと、星からきた猫役の屋比久知奈。Netflix配信ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』の猿桜役でも話題の一ノ瀬は、その大きな体で抜群の存在感を誇り、さらに何とも言えない“猫”臭さのある芝居は彼にしか出せない味だろう。さらに会見では共演者から総ツッコミを受けるなど、カンパニーのムードメーカーとしても大きな役割を果たしたようだ。

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