2024年3月7日 07:00
100分間、一瞬たりとも目が離せない! 日本初演ミュージカル『カム フロム アウェイ』本日開幕
アメリカ同時多発テロ事件「9.11」を題材とする傑作ブロードウェイミュージカル、『カム フロム アウェイ』の日本初演が本日3月7日(木)、東京・日生劇場で開幕する。――と聞くと、おそらく多くがアメリカの大都会を舞台とした物語を思い浮かべることだろう。だが本作の舞台は、カナダのニューファンドランド島にある小さな町ガンダー。人口わずか1万人のこの町に、テロの影響でアメリカに着陸できなくなった飛行機の乗員・乗客計7000人が急きょ降り立ち、住民たちと共に5日間を過ごす様子が描かれる。実話を元に、脚本と音楽のコンビが、この5日間を実際に体験した人々を丹念に取材して書き上げた作品だ。
また本作は、おそらく多くが「ブロードウェイミュージカル」と聞いて思い浮かべるものとも一線を画す。スペクタクルな装置や華やかな衣裳は一切登場せず、椅子や帽子などわずかな小道具のみを使って、たった12人のキャストが100近い役を演じ分ける趣向。幕間もなく、いくつもの人間模様がスピーディーに次々と、まさに100分間“ノンストップ”で畳み掛けられていく。
意表を突く物語と斬新な演出、そしてエネルギーに満ちあふれた音楽が評判に評判を呼び、ブロードウェイでは5年にわたってロングランされたほか、世界各地でも上演されてきた。