2021年10月20日 12:00
「あんまり深く考えなくていいエンタメ作品です(笑)」『パ・ラパパンパン』松たか子×松尾スズキ インタビュー
撮影:源賀津己
11月のBunkamuraシアターコクーンに登場するのは、COCOON PRODUCTION2021+大人計画『パ・ラパパンパン』。数々のヒットドラマを手掛ける脚本家の藤本有紀が、芸術監督・松尾スズキのラブコールを受けて書き下ろした、ファンタジックなミステリーコメディだ。さらなる注目は主演・松たか子と演出・松尾の舞台における初タッグ。今こそ直球のエンタメを!と意志を同じくするふたりに話を聞いた。
藤本有紀さんの脚本に惚れこんで
――芸術監督を務めるシアターコクーンにおいては、松尾さんが自作以外の戯曲を演出するのは初めてだそうですね。
松尾作者の藤本有紀さんとは、NHKの『ちかえもん』という時代劇で初めてご一緒したんですね。僕は近松門左衛門の役で、最初はどんなふうに展開するのかわからなかったんですが、とにかく台詞が面白くて。回を重ねるごとに話がどんどんミステリー仕立てになっていって、最後に謎を解き明かす……といった展開に。
人形浄瑠璃が入ったり、歌のコーナーがあったり、コントみたいな内容もあって、最後にはしっかりと伏線が回収された上質のエンターテインメントになっていた。