2022年8月4日 18:45
沖縄在住の劇作家・兼島拓也が放つ『ライカムで待っとく』キャスト&詳細発表
あっち側と、こっち側。
自分はどこにいるのか。誰がその線を引いたのか。
本土で生まれ暮らしてきた「ヤマトンチュ」の一人として、どきっとしました。
僕たちにできるのは「負担を担っていただく」ことなのでしょうか。「寄り添う」ことなのでしょうか。
この戯曲と向き合うこと、そこに描かれた沖縄で生きる人たちと向き合うことは、「こっち側」にいる自分と、
目を背けずに向き合うことなのだと思います。
■神田青 コメント
まだ寒さの残る2022年5月、生まれ故郷・沖縄から上京してきました。
34歳、世間的に言えばかなり遅めの選択だったと思います。私個人にとって大きな決断の年は、奇しくも「本土復帰50周年」を迎える節目の年でもあり、沖縄の物語に関われる機会に、私自身何か特別なものを感じています。
本公演を通して、ひとりの島人として、またひとりの演劇人としてご観劇くださる皆さまと「答えのない問い」を共に考えていけたらいいなあと思っています。劇場でお待ちしています。
■魏涼子 コメント
「ライカムで待っとく」に不思議な共感を抱きます。
1972年沖縄返還は私の生まれた年。
そして、復帰前は日本であって日本でなかったかのような、復帰後も本土と区別されるような、まるで私の生い立ちと同じような歩みを辿る沖縄。