2023年11月17日 17:00
木村拓哉ら出演のサスペンス作も! 映画『ポトフ 美食家と料理人』公開を前にトラン・アン・ユン監督の歴代作品を振り返る
(C)Stéphanie Branchu(C)2023 CURIOSA FILMS – GAUMONT – FRANCE 2 CINEMA
トラン・アン・ユン監督7年ぶりの新作『ポトフ 美食家と料理人』が、12月15日(金) より公開される。
天才料理人と彼女に想いを寄せる美食家の関係を描く本作、主人公たちに扮しているのはジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルというフランスを代表する俳優ふたりだ。実は彼らは実生活でもかつてパートナーだったという間柄で、まさに絶妙なキャスティングが実現した。また、ミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが劇中料理の完全監修を務め話題に。第76回カンヌ国際映画祭では、最優秀監督賞を受賞している。
美しく繊細な映像美でも知られ、90年代にはベトナム映画ブームを牽引したトラン・アン・ユン監督。本稿では彼の歴代作品を振り返る。
日本でもヒットを記録した長編デビュー作『青いパパイヤの香り』(93)
女主人が切り盛りする家族が直面する出来事と、資産家の家に奉公人として働くことになった少女・ムイが成長していく様子を瑞々しい映像で描いていく。
本作でトラン・アン・ユン監督は初長編作品にしてカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)