O-VILS.(オービルズ)地元京都でのワンマンライブ第二弾!『We Are O-VILS.Vol.2』3/20(日)京都テルサホール公演ライブレポート
2021年4月から本格的に始動して、12月には初の有観客ライブを大成功に収めたO-VILS.(オービルズ)。そして前回からわずか3カ月での第二弾、『We Are O-VILS.Vol.2』が3月19日(土) ・20日(日) の二日間、京都テルサホールで開催された。京都橘高校吹奏楽部出身の卒業生を中心に個性豊かな実力派のメンバーが集まり、軽音楽・吹奏楽・ダンスが融合する新しいエンタテインメントを追求するO-VILS.。今回もサポートメンバーを合わせて約30名の大人数で笑顔満開の楽しくて迫力満点のパフォーマンスを繰り広げた。その二日目、20日(日) のライブレポートをお届けする!
何を仕掛けてくるのか?どんな驚きと興奮が待っているのか?O-VILS.のライブはオープニングから見逃し厳禁だ!今回はLEDビジョンの映像とリンクさせた映画『OO7』のテーマ曲でスリリングに幕開けた。3ピースのパワフルなドラムとハードなギターサウンドで観客を一気に引きつけていく。早くも客席の熱い手拍子が加わり、1曲目「Fire Ball」からは30名ものメンバーが次々と現れてステージ上に豪華に勢揃いする。続いて、総監督を務めるドラムのゆいなが「We Are O-VILS. Vol.2へようこそ!こんばんは~O-VILS.です!」と元気にあいさつして、テンポよくドラムを叩きながら恒例のメンバー紹介に突入!今回はステージ左右とステージ後方に合計3台がセッティングされた大型LEDビジョンにメンバー一人一人の写真がド・アップで映し出されていく。
迫力ある映像と合わせてメンバー各自の個性をアピールしていた。
その後も見どころ満載で一瞬たりとも目を逸らすことができないほど、ジャンルを超えた多彩でドラマティックな楽曲が次々と繰り出されていく。3曲目の「Up town Funk」ではビジョンに映る都会の夜を背景にセクシーなダンスで魅了。5曲目の「Livin’ la Vida Loca(倖田來未Ver.)」ではホットなラテンムード全開!連発される花火の映像と共にまるでサマーカーニバルのような開放感が。大きく足を上げるダンスパフォーマンスで観客を惹きつけていた。かと思えば、続く「Caruso」ではグッと落としたスローバラードでコントラストを効かせた構成。哀愁を滲ませたテナーサックスのソロによる切ない音色でクールダウンさせていた。
中盤になるとようやく一息ついて、カラーガードのメンバーによるリハの様子からグッズ紹介が映像で流れる場面も。
Vol.1で披露した『生O-VILS.ラジオ』とはまた少し違った形で、メンバーの素顔が垣間見れる新たな趣向のコーナーとなっていた。
再び演奏に戻ると、映画『ミッション・インポッシブル』のテーマからの中盤戦は3ピースのバンドによるゴリゴリのロックバージョンで攻めていく。クラシックの歌曲「CARMEN」はこれまた意表を突くハードなギターやドラムが炸裂するアグレッシヴなアレンジで圧倒した。
そこから鮮やかに場面転換。次のブロックではカラーガードのみのパフォーマンスによる「SILK ACT」から軽快なサンバ調の「TRISTEZA」、イントロから客席のクラップが広がるスティーヴィー・ワンダーの「Isn’t she lovely」ではサックスとクラリネットのソロを聴かせて心地良い雰囲気に浸らせてくれた。ここではレトロなモノクロ映像が流れてジャジーなムードを演出。メンバーが纏う赤いドレスも目に鮮やかだった。
「Let’s dance」からテンポアップして終盤に入ると、映像とリンクしたゲーム音楽スーパーマリオブラザーズのテーマが導入となって、なんとアニメ『おジャ魔女カーニバル』のテーマが飛び出してくる!アップテンポのアレンジで、フォーメーションを変えながらダンサブルに魅せて会場を大いに沸かせた。
また、フルートのソロが一際美しく響き渡る「Amazing grace」では場内に澄んだ空気が満ちてゆき、観客も大きな拍手を送る。その後、「Get a way」でファンキーな熱を帯びて、「Sing Sing Sing」では再びステージにメンバー全員が勢揃い。ステージ前方で横位一列に並んで楽器を演奏しつつ後ろ向きでヒップを揺らしたり、リズミカルに足を動かしたりと、フォーメーションを変化させながら演奏。可愛くセクシーに魅せるO-VILS.ならではの圧巻のダンスパフォーマンスに観客も拍手喝采で本編を終える。
鳴り止まない拍手に迎えられて、アンコールは総監督のゆいなが紅潮した表情で登場。ショーの選曲と構成を担当する横山先生にも喜んでもらったという2曲目のオリジナル曲ができたことを嬉しそうに発表。それが今回のプログラムに入っていることに彼女自身もびっくりしたという。そのできたばかりの新曲「Range of O」がいち早く披露。
未だダンスが付かない状態で、臨場感たっぷりの熱くストレートなブラスロックを聴かせてくれた。
その後、会場に集まってくれたファンに向けて感謝を述べ、「この1年、O-VILS.を始めて模索してきたが、ここまでメンバーを信じてきてよかった」と感極まる様子で語っていたのが印象的だ。今回のステージを通して、1年近くO-VILS.として一緒にがんばってきたメンバーの確かな成長を実感しているようだった。さらに「Jump in the Line」と「You Can’t Stop The Beat」の2曲がオレンジ色のライトを浴びる中、エネルギッシュに演奏されて大団円。フィナーレは頭上からハート形の紙吹雪が降ってくる春らしい雰囲気に包まれ、観客はスタンディングオベーションでメンバーを温かく讃えていた。
終演後は2大最新ニュースとして、新たに7月に開催決定した『We Are O-VILS. Vol.3』とオーディションの開催がスクリーンで大公開!今後も未だ見ぬエンターテイメントを果敢に追求し、進化し続けるO-VILS.から目が離せない!
Text by エイミー野中
<公演情報>
『We Are O-VILS. Vol.2』
3月20日(日) 京都テルサホール