コバケンの名曲の花束〜哀愁のスペイン〜 エキゾティックな魅力に満ちたスペイン音楽を堪能
photo:山本倫子
クラシックの歴史において「スペイン音楽」はどうも別扱いされているような気がしてならない。フランスとはすぐ隣り合わせにあり、音楽家の交流も頻繁だったスペインがなぜ?との疑問は、スペインの作曲家たちが描き出した名曲の数々を聴いてみると解決できそうだ。
本公演のタイトルにもある「哀愁のスペイン」は、まさにスペイン音楽の魅力を見事に言いきったキャッチに違いない。そう、スペイン音楽は他のどの国の音楽よりも民族色が強いのだ。
今回予定されるビゼーの「カルメン」や、ラロの「スペイン交響曲」&ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」はまさにその代表曲。哀愁に満ちた美しいメロディの数々は、クラシック初心者にもすぐに受け入れられる親しみやすさに満ちている。ソリストに瀬崎明日香(ヴァイオリン)と木村大(ギター)を迎えたマエストロ“コバケン“こと小林研一郎の熱いタクトが楽しみでならない。
瀬崎明日香
木村大
◆公演概要
9月11日(水)サントリーホール大ホール
「コバケンの名曲の花束~哀愁のスペイン/オービック・スペシャル・コンサート2019」
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:瀬崎明日香
ギター:木村大
ナビゲーター:朝岡聡
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団