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『没後40年 荻須高徳リトグラフ展』八王子市夢美術館で パリを愛した洋画家の多彩なリトグラフ作品を一挙公開

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『没後40年 荻須高徳リトグラフ展』八王子市夢美術館で パリを愛した洋画家の多彩なリトグラフ作品を一挙公開

(C)LES AMIS D’OGUISS 2025



パリを拠点に街並みや人々の暮らしを描き続け、日仏両国で高い評価を得た大正・昭和期の洋画家・荻須高徳(おぎす たかのり)。彼が晩年に打ち込んだリトグラフ作品を中心に紹介する展覧会が、2026年1月30日(金)から3月22日(日)まで、東京の八王子市夢美術館で開催される。

『没後40年 荻須高徳リトグラフ展』八王子市夢美術館で パリを愛した洋画家の多彩なリトグラフ作品を一挙公開

《サン・メダールの市場》リトグラフ・紙 1976年稲沢市荻須記念美術館蔵 (C)LES AMIS D’OGUISS 2025
1901年に現在の愛知県稲沢市に生まれた荻須は、東京美術学校に進学し、藤島武二の教室で学んだ。1927年、卒業と同時に渡仏。翌1928年に27歳でサロン・ドートンヌに初入選を果たし、以後は数々のサロンに出品を続けるとともに、画廊での個展開催などを通じて精力的に活動した。戦時中を除く50年以上をパリで暮らした荻須は、同時代の芸術家はもちろんのこと、その周辺の人々へも人脈を広げていった。戦後、日本人画家として初めてフランス入国を許可されたのも、そうした交流のなかで得た信頼があったからだという。

『没後40年 荻須高徳リトグラフ展』八王子市夢美術館で パリを愛した洋画家の多彩なリトグラフ作品を一挙公開

《メニルモンタン》リトグラフ・紙1976年稲沢市荻須記念美術館蔵 (C)LES AMIS D’OGUISS 2025
パリの街並を中心に落ち着いた色調の重厚な油彩を多く描いた荻須はまた、1967年、66歳になる頃からリトグラフ制作に打ち込み、1986年、84歳でパリで亡くなるまでの約20年の間に160点以上のリトグラフ作品を残している。
今回の展覧会は、1983年に荻須の故郷に創立された「稲沢市荻須記念美術館」に画家自らが寄贈したリトグラフ作品を中心に、その画業を紹介するものだ。

『没後40年 荻須高徳リトグラフ展』八王子市夢美術館で パリを愛した洋画家の多彩なリトグラフ作品を一挙公開

《運河の雪》リトグラフ・紙 1977年稲沢市荻須記念美術館蔵 (C)LES AMIS D’OGUISS 2025
荻須が最初に取り組んだモノクロ・リトグラフは、端的で明快な線描の中に、油彩制作で培った確かなデッサン力を見出せるのが特徴だ。一方、1970年頃に制作を始めたカラー・リトグラフは、パリの街並みをはじめ、パリ郊外やヴェネツィアなどの風景を優れた色彩感覚で瑞々しく描き出したもの。透明感のある軽やかな色調の風景画作品のほかに、リトグラフを使った展覧会ポスターや年賀状などもあり、こうした作品群からはシンプルな線描とポップで愛らしい色遣いなど、荻須のリトグラフのもつもうひとつの魅力も感じとれる。同展は、こうした多彩なリトグラフ作品を中心としつつ、油彩作品も織り交ぜて、日仏両国で高い評価を得た荻須高徳の魅力に改めて迫る試みとなっている。

<開催情報>
『没後40年荻須高徳リトグラフ展―稲沢市荻須記念美術館コレクション―』

会期:2026年1月30日(金)〜2026年3月22日(日)
会場:八王子市夢美術館
時間:10:00~19:00※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
料金:一般900円、学生(高校生以上)・65歳以上450円
公式サイト:
https://www.yumebi.com

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