くらし情報『松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて』

2021年7月6日 05:00

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて

松本幸四郎


時代狂言の傑作『義賢最期』の主人公・木曽先生義賢を、松本幸四郎が八月花形歌舞伎の第三部で初役で務める。人形浄瑠璃『源平布引滝』の二段目にあたる一幕で、同じく人気演目『実盛物語』はこの後に続く幕だ。兄の源義朝が討たれてしまい義賢は平家に降伏するが、病を理由に引きこもっていた。奴の折平が源氏の嫡流多田蔵人行綱であると察した義賢は、行綱に源氏再興を託し、悲劇の最期を遂げるという一幕。

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて

『義賢最期』木曽先生義賢=松本幸四郎撮影:加藤孝
義賢を当たり役とする片岡仁左衛門からは、様々なことを教わったという。長袴姿で肌脱ぎとなり鎧もつけない激しい立廻り、襖を組んだ上からの戸板倒し、二重の上から前に倒れる仏倒れなど迫力満点の場面の連続だ。

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて


「なるほどこういう工夫があるのかと教わって興奮しました。そして後半の立廻りだけではなく、前半では義賢の気持ちが激しく動きます。そこでどれだけ言葉に血を通わせられるか。強い音弱い音、高い音低い音、大きい音小さい音、と本当に細かく教えていただいた。その上でその計算が見えないことが大事と言われました。台詞回しそのものに気がいってしまってはいけない。でもどんなに体の動き、感情が激しいときでも、音としてきれいに聞こえ、どこをどう切り取られても絵として美しい形でなければならないとも。

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