日本未公開の傑作《千里江山図巻》がデジタル映像として初来日 特別デジタル展『故宮の世界』開催中
2022年は、日中国交正常化 50 周年の節目の年。東京・上野の東京国立博物館では、これを記念して、9 月 19 日(月・祝)まで中国・北京の紫禁城(現・故宮博物院)をテーマとした同館初の大規模な特別デジタル展『故宮の世界』が開催されている。
中国を統治した明・清の両王朝の歴代皇帝が造営を続けた壮麗な宮殿・紫禁城。現在は、186万件以上の優れた収蔵品を誇る世界有数の博物館・故宮博物院として知られる。
記念展となる今回の展覧会の大きな魅力は、その故宮博物院と東京国立博物館の両館と、10年以上にわたって文化遺産のデジタル化の研究を進めてきた凸版印刷の協力により、最先端のデジタル技術を活用した多彩な展示が体験できることだ。
清王朝最盛期の紫禁城を、VR (バーチャル・リアリティ)の技術で大画面に再現した展示では、絢爛豪華な宮殿内を実際に散歩しているかのような臨場感が味わえる。
一方、現在の故宮博物院が所蔵する名品の数々は、実物を精緻に撮影した3DCG(三次元コンピュータグラフィックス)で紹介。高精細データゆえ、細部を拡大して見ることも、また視点を自由に変えて、隅々まで鑑賞することも可能だ。
故宮博物院が所蔵する青緑山水(山水画)の傑作《千里江山図巻》(全長11.9m)が、超大画面シアターに拡大投影される没入型の展示も圧巻だ。北宋時代の天才画家・王希孟が描いた本作は、中国でも最も人気のある作品のひとつ。日本未公開の傑作が、今回、デジタル映像として初の来日を果たした。
さらに、東京国立博物館が所蔵・管理するコレクションから、中国の歴代皇帝や宮廷にゆかりのある文化財を選りすぐった作品展示も。
また、関連企画として、同館の東洋館にあるミュージアムシアターでは「故宮VR紫禁城・天子の宮殿」の上映もあり、こちらは同展会期中にお得なセット券が販売されている。
最先端のデジタル展示だからこそ表現できる精巧な美意識や壮大な世界観とともに、紫禁城と故宮博物院のもつ様々な魅力をぜひ体感したい。
「千里江山図巻」シアター
VR 作品『故宮 VR 紫禁城・天子の宮殿』製作・著作:故宮博物院/凸版印刷株式会社
【開催概要】
『日中国交正常化 50 周年記念 特別デジタル展「故宮の世界」』
会期:2022年7月26日(火)〜9月19日(月・祝)
会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室第1室・第2室
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の 30 分前まで)
休館日:月曜日(8月15日、9月19日は開館)
料金:一般1,500円、大学900円
展覧会ホームページ: https://kokyu2022.jp/
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