この秋のクラシックシーンを飾る注目イベントの1つ「ワレリー・ゲルギエフ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」公演の開催決定が発表された(11月9,10,13,14日:サントリーホール/他公演もあり)。コロナ禍によって来日公演が相次いで中止となる中、ウィーン・フィル公演が実現するか否かは注目の的。多くのクラシック・ファンがチケットを片手に公演の実現を祈っていたに違いない。
今回は、ロシアの巨匠ゲルギエフが、16年ぶりにウィーン・フィルと行う日本公演であるとともに、チェリストの堤剛が、日本人器楽奏者として初めてソリストとして起用されるなど、話題満載。ピアノのデニス・マツーエフも参加するオールロシア・プログラムから、ストラヴィンスキー「火の鳥」全曲版やR.シュトラウス「英雄の生涯」などなど、ファン垂涎のプログラムがずらりと並ぶ豪華な内容だ。客席収容人数の緩和など、“元の世界”への復活を目指すクラシック界にとって、ウィーン・フィル公演の実現ほど力づけられる出来事はない。公演のキャッチ・コピーにも書かれた「もとめあう理想、満ち足りた感動の週間(とき)」が目前だ。
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