くらし情報『「中村屋一丸となって、良い舞台をお見せできたら 」中村勘九郎&七之助『春暁特別公演2023』合同取材会レポート』

2022年12月24日 11:40

「中村屋一丸となって、良い舞台をお見せできたら 」中村勘九郎&七之助『春暁特別公演2023』合同取材会レポート

〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。
「中村屋一丸となって、良い舞台をお見せできたら 」中村勘九郎&七之助『春暁特別公演2023』合同取材会レポート


ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。
「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」

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