岸谷五朗による新たな演劇プロジェクト“PRIME VINsTAGE”が始動 東京・大阪で旗揚げ公演
岸谷五朗が小劇場から世界に向けて立ち上げる演劇プロジェクト“PRIME VINsTAGE(プライムヴィンテージ)”が始動。旗揚げ公演『ジャコメッティのように』が、2026年7月17日(金) から8月2日(日) まで東京・シアター・アルファ東京、8月13日(木) から20日(木) まで大阪・ABCホールで上演される。
岸谷は舞台のみならず映像の世界でも多岐にわたる作品に出演し、自身が主宰・作・演出を手がける「地球ゴージャス」が2024年公演で30周年を迎えるなど、俳優・作り手として常に走り続けている。彼は、「地球ゴージャス」の今があるのは小劇場での創作活動を経て、大劇場へステップアップできたからこそ、という想いを心の奥底にずっと持ち続けていた。そんな小劇場への熱い想い、そして「地球ゴージャス」とは違った表現を生み出すべく、年代を超えて最高に価値のあるものを創り出すという意味を込めて“PRIME VINsTAGE”と題し、新たな作品創りに挑む。
旗揚げ公演として上演される『ジャコメッティのように』は、岸谷が長く心を惹かれてきた芸術家アルベルト・ジャコメッティの生涯と、彼を取り巻く人間模様をモチーフにしたオリジナル作品。果てなき探究に取り憑かれた「芸術家」と彼を愛し支える「妻」、その狂気と魅力に呑み込まれていく「友人」。3人の奇妙で魅力的な関係は、芸術、愛、そして“生きることの意味”を観客に問いかける。
ジャコメッティの精神に導かれながら描かれる、可笑しくも切なく美しい人間讃歌が、俳優たちの息遣いまでもが感じられる濃密な劇場空間で立ち上がる。
出演者は、映像・舞台作品のみならず幅広いジャンルで活躍する渡部豪太、元宝塚歌劇団トップ娘役で、今回が3年ぶりの舞台出演となる純名里沙のほか、舞踏カンパニー“大駱駝艦”から小田直哉、石井エリカ、そして岸谷という個性豊かな顔触れが揃った。渡部は2023年の音楽劇『歌うシャイロック』以来3年ぶり、そして純名は「地球ゴージャス」の第3弾、第4弾公演に出演して以来、26年ぶりに岸谷と共演する。
今回の新プロジェクトについて岸谷は、「演劇生活40年を超えた今だからこそ生み出せると信じて、あえて小劇場に“TRY”したい!近年、日本でも優れた小劇場作品が生まれ、海外でも評価されている。新たな小劇場ブームの到来!観客に小劇場演劇の素晴らしさを届け、自らも新たな演劇創造にまみれたい!そんな挑戦、チャレンジこそが“PRIME VINsTAGE”なのである!今こそ、小劇場が“熱い”!」とコメントしている。
【ストーリー】
あのピカソでさえ接触を願った、唯一無二の彫刻家アルベルト・ジャコメッティ。
その鬼気迫る作品群は、まさに“生き様”そのものだった。
そこには、「無償の愛」で彼を支え続けた妻・アネット、そして日本人哲学者・矢内原伊作の偉大なる「存在」と「力」があった。
3人の数奇な日常と、凄まじい“愛の形”が、永遠の芸術を生み出していく。
時は流れ、現代。
彼らの精神に導かれるように生きる人々もまた、笑い、泣き、時に吠えながら、必死に自分だけの人生を航海していた。
「運命に逆らうことはできない。だが、寄り添ってやることはできる」
人は、生まれた瞬間から死へ向かって生き始める。
他人を愛する喜び。
自分を愛する難しさ。
彼らもまた、“生きる意味”を模索し続ける。
そんな健気で切ない3人の“必死な人生”が、今、光り始める──。
<公演情報>
PRIME VINsTAGE『ジャコメッティのように』
作・演出:岸谷五朗
出演:
渡部豪太純名里沙岸谷五朗
小田直哉石井エリカ(大駱駝艦)
【東京公演】
2026年7月17日(金)~8月2日(日)
会場:シアター・アルファ東京
【大阪公演】
2026年8月13日(木)~20日(木)
会場:ABCホール
公式サイト:
https://www.giacometti-pv.com
PRIME VINsTAGE『ジャコメッティのように』スタッフ&出演者コメント全文
■作・演出・出演:岸谷五朗
20代、我武者羅に演劇にTRYしていた10年間。そこには小劇場があった。しかし、今思えば、その小劇場演劇活動は、ひとりでも多くのお客様に観劇してもらうため、大劇場への「足掛かり」、「ステップ」だったことは間違いない。
現に、100席ほどの六本木アトリエフォンテーヌで上演した作品は十数年の時を経て、1,000席を超える日生劇場で再演を果たしている。
貴重な小劇場の「時」があったからこそ、主宰する「地球ゴージャス」は常に新たな大劇場への常連へと進化できた。今想う、小劇場への感謝の気持ち。
どこか心の片隅に、「蔑ろ」にしてしまった小劇場への「後ろめたさ」みたいなものがずっと存在し、じっくり対峙し、向き合ってこられなかった、大切にできなかった、急速に進んでしまったあの時代への「悔しさ」のような想いが募っていた。
私を育ててくれた最高の空間で、「足掛かり」や「ステップ」ではなく、小劇場空間でしかありえない芸術創造をじっくり腰を据え、吟味し構築していく。
演劇生活40年を超えた今だからこそ生み出せると信じて、あえて小劇場に「TRY」したい!
近年、日本でも優れた小劇場作品が生まれ、海外でも評価されている。新たな小劇場ブームの到来!観客に小劇場演劇の素晴らしさを届け、自らも新たな演劇創造にまみれたい!
そんな挑戦、チャレンジこそが“PRIME VINsTAGE”なのである!今こそ、小劇場が「熱い」!
■渡部豪太
3年前に岸谷さんと舞台でご一緒させていただいたときに感じたのは、周りを包み込む温かさと芝居に対するストイックな愛でした。今回脚本を読ませていただいて、やはり岸谷さんは太陽のようだと思いました。戯曲が圧倒的に温かいのです。そして膨大なセリフ量……、ストイック!新たなプロジェクトの第一弾に、「豪太に」と言っていただけたのは本当にうれしいです。役者のまばたきする音すら聞こえてくるような小劇場という空間は小細工が一切通用しない。私にとっても大きな挑戦です。
また芸術家ジャコメッティという人は芸術の核心に近づこうとした人物。演劇に真摯に取り組む先輩岸谷さんの背中を見ながら、私もこの作品にまっすぐ向き合い演劇の深淵に近づきたいと思っています。
■純名里沙
宝塚歌劇団を退団してまだ2〜3年のころ、岸谷五朗さん、寺脇康文さん率いる地球ゴージャスの公演に2年続けて出演させていただきました。
このたび、光栄にも久しぶりにお声がけいただき、1作目はヒロイン、2作目は全く違う役柄を当て書きくださった岸谷さんの懐の深さに想いを馳せる中、一生懸命に汗を流した稽古場や、ピンと張り詰めた本番の切ないほどの感動が、すぐにまざまざと蘇ってまいりました。
今、岸谷さんの小劇場に懸ける純粋な想いを伺いながら、その熱量のもとで再びお稽古ができる幸せに打ち震えています。並々ならぬ覚悟を持たれての“PRIME VINsTAGE”旗揚げ公演。その一員として選んでいただけたことに心から感謝申し上げます。岸谷さんの厳しくも温かい演出によって、今の私がどんな表情をお見せできるのか。
岸谷さん、渡部豪太さんと切磋琢磨できる日々が待ち遠しく、心底楽しみでなりません。緊張と弛緩が織りなす本番、息遣いすら聞こえる小劇場でお待ちしております!