貴重な初代・市川左團次の立廻りも 映画『リュミエール!リュミエール!』約130年前の歌舞伎を撮影した映像公開
(C)Institut Lumière 2024
11月22日(金) に公開される映画『リュミエール!リュミエール!』より、貴重映像が公開された。
本作は、2017年に公開された『リュミエール!』に続き、リュミエール研究所所長でカンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモーが、“映画の父”リュミエール兄弟によって撮影された貴重な映像から選りすぐった110本をまとめた映像ドキュメンタリー。130年前に息づく人々、当時の世界の町並みなど、悠久の時を感じる貴重な映像体験となる。
本作の見どころのひとつとして、リュミエール兄弟が日本に派遣したカメラマンが撮影した映像が登場する。今回、約130年前に撮影された歌舞伎役者の初代・市川左團次が豪快な立廻りを披露する「日本の俳優:剣による戦い」と題した貴重映像が公開された。
「武術映画の先駆けだろうか」というフレモー監督のナレーションから始まる映像は、鉢巻きをした初代・市川左團次が槍や刀を手に格闘する姿を映し出す。「この元祖ブルース・リーは歌舞伎役者だ。コンスタン・ジレルの前でアジアの格闘技を披露する」というフレモーの言葉どおり、左團次がまるでアクション映画の主人公のように、いきいきと躍動する。