未発表の新曲『You’re my path』が証明したもの――OCTPATHとTHmeの揺るがない関係「OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-」公演ライブレポート
ダブルアンコールラスト、OCTPATHにとって初の試みとなる未発表の楽曲『You’re my path』の歌詞を聞いて確信したことがある。それはTHme(OCTPATHのファンネーム)にとってOCTPATHは光のような存在であり、THmeもまたOCTPATHにとってそうであるということだ。
3月21日、東京・Kanadevia Hallで開催された「OCTPATH LIVE 2026 -PATH to Dream-」は、結成5周年に向けて、さらなる飛躍を目指すOCTPATHが感謝と、そして次のステージへと進む決意を込めたライブ。
彼らが進む“夢への道のり”が改めて見えたライブの模様をお届けしよう。
多幸感あふれるセットリストでライブが幕開け
ファンを楽しませようとするエンターテイナー精神が豊富なOCTPATH。開演前、ステージに取り付けられたスクリーンには“前座”として前説を繰り広げるメンバーたちの姿が次から次へと映し出される。
それもあってか、開演前のかなり早い時間から自席でその映像を楽しんでいるTHmeの姿が目立っていた。
そんな映像も終え、会場には彼らのアップテンポな楽曲『Showtime』が流れる。
そして、それも終えると、スクリーンには私服風の衣装でOCTPATH Villageと書かれた建物の中に入っていく8人の姿が。そこでゲームをやっていたら、なんと8人は、その映像の中へと吸い込まれてしまう。どうやらこれから始まるステージは、ゲームの中に吸い込まれた8人によって繰り広げられるようだ。
そして、いよいよ待ちわびていたメンバーの登場。ステージに設置された階段部分に8人がまず披露したのは2025年12月に発売された『スターライトランデブー』だ。まるでテーマパークのアトラクションに乗っているような疾走感とワクワク感に溢れたこの曲を火花が上がり、星のようなライティングが煌めくステージにてパフォーマンス。THmeの掛け声もぴったりで、リーダー・古瀬直輝のソロパートでは、力いっぱいの「なーおき!なーおき!」というコールが鳴り響いていた。
続いて披露したのは一人ひとりの好きを肯定するようなポジティブなビタミンソング『Like』。
その楽曲に合わせ、メンバーも多幸感あふれる表情をしているのが印象的だった。また、ダンスブレイクでは西島蓮汰をセンターにおいて、息のあったダンスで魅せる。昨年はケガに悩まされた西島だが、そんな気配をまったく感じさせない頼もしさがあった。
ライブコンセプトに、ふさわしいゲームコーナーも
『Perfect』では、一人一人からの挨拶も。トップバッターを務めた太田駿静は「幸せになる準備できているかい?」とTHmeに呼びかけ、海帆は気合い十分にこのライブを「OCTPATHの真骨頂」と表現し、高橋わたるはお馴染みの「僕が言った言葉の後に“わたる”と叫んでください!」とリクエスト。メンバー8人が思い思いの形でTHmeとの言葉の交流を楽しんでいた。
『Hands Up』では小堀柊の「手出して、声あげてほしいんですけど、ぶちあがれますか!?」の呼びかけからスタート。サビ前の一拍止まるタイミングでは、カメラ越しに小堀が愛嬌たっぷりのポーズをしサビへ。
さらに大サビ前には“激闘!! 愛嬌対戦Ⅱ”という表示がスクリーンに映し出され、シュン・チャンこと太田とチャン・クリこと栗田航兵による愛嬌対決も。勝負を制したのは大きな声で「大好きぃぃい」と伝えた栗田で、勝利のコメントとして「みんなのおかげで勝てました!」と笑顔を見せた。それ以降、ステージでは四谷真佑が勝った栗田の名前が書かれた手作りうちわを持ってパフォーマンス。ファンの笑顔を誘っていた。さらには、「楽しんでますか?最高の1日にしよう」という呼びかけ、そしてコールアンドレスポンスも。
そして始まったのは、雰囲気を一気に変えた『Adolescence』。太田の歌い出しからスタートし、8人はスモークの中でパフォーマンス。幻想的な光景にファンも心を打たれていた。
6曲目には夏空がぴったりのキラキラサマーポップチューン『Sweet』で魅せる。ピンク色のステージングライトが光ったかと思えば、カラフルに照らすライティングが美しい中で、弾けんばかりの笑顔を見せる8人の表情は見ているだけで、こちらまで笑顔になってしまうパワーを秘めていた。さらに、曲中にはリズムゲームのような仕掛けも。まずはお手本として栗田と太田が、そしてかんたんモードを古瀬と西島が、ふつうモードを海帆と高橋が、むずかしいモードには小堀と四谷が挑んだ。しかし、ラストのむずかしいモードはあまりにも難易度が高く残念ながらゲームオーバーに。しかし、栗田が持ち前のギャルマインドで「楽しかったからオールOK!」と呼びかけ、ラスサビへと繋げた。
大人な雰囲気が漂う『Sugar Noise』では、先ほどまでとはまた違った表情でファンを釘付けに。曲中には、それぞれが四方八方を向いてダンスをするシーンもあるのだが、良い意味でバラバラには見えないのが彼らの強みであると改めて感じさせた。
サプライズの連続だったライブ中盤
ここまでノンストップで披露したメンバーは一度ステージから去り、どこかに流れついた小堀、海帆、西島、樹木に寄りかかって寝る四谷と栗田、そしてワープしてきた高橋、古瀬、太田の3組がそれぞれ地図を見て、どこかを目指す映像が。その様子はまるでRPGのようで、8人が出会えることを自然と願ってしまった。
そんな映像の中で纏っていたマントを羽織った8人が『Carnival』で再び登場。しかし、その場所はステージではなく、アリーナ、そして3階層に分かれたバルコニーの中から。THmeは予想外の展開に黄色い歓声をあげていた。曲中の力強いラップパートでは、散り散りの位置に立っているメンバーの圧倒的な存在感を感じさせる。そんなパートを経て、ステージに集結した8人。小堀の叫びをきっかけにファイアーボールが上がり、大サビへとつながるとメンバーもTHmeもボルテージを上げる。
そして、8人が縦一列に並ぶところからスタートしたダンスブレイクへと繋げた。
太田の安定した歌い出しからスタートしたのは、奥行きのあるサウンドが印象的な楽曲『prism』。栗田の<僕を映して prism>から始まる一糸乱れぬダンスパフォーマンスは圧巻。彼らのスキルの高さ、そして仲が良いからこそ見せることができる一体感に心を掴まれる。
前半ラストに披露されたのは、超特急の『My Buddy』。曲に合わせた表情の変化が印象的な本家・超特急に負けじと、全力の表情管理をする姿が見ていて微笑ましい。さらにという歌詞は、まさにこれまで同じ夢を見て前進し続けてきたOCTPATHにふさわしく、グッとくるものがあった。
この後で行われたこの日最初のMCでは『My Buddy』を披露した経緯について、栗田は「僕らもともとシンプルに好きで。
ストレッチの時などに頻繁にかけていた曲で、今回のライブの意味合いにもマッチするなと思い披露させていただきました」とコメント。小堀も「みんなでカバーしたいねって言ってたしね」と同意し、8人そしてTHmeとの関係性がまさに『My Buddy』の歌詞のようだと話した。
さらに、この公演が全国にてライブビューイングされているとの話題では、ライブビューイング会場で見ているであろう海帆の母親に海帆が「お母さん聞こえてる? 恥ずかしいよな。 映画館で叫ぶのな」と優しく呼びかけ、さらに西島は「ライブビューイングの皆さん、今何してますか?」と相変わらずの天然発言。メンバーから「いや、ライブビューイング見てるんだよ」とツッコまれていた。
盟友である師匠・コットン西村の登場も
ちなみにこのMC中もゲームの世界を冒険しているとの設定は変わらないようで、MC終わりには小堀が「我々も休みますか?明日に備えて」と言う振りと共に、ステージの階段部分に座る。そして、古瀬は「次の曲は、あの曲をアコースティックバージョンで準備してみました。 『PATH to Dream』夢への道のりということで、毎日が特別なものでありますように」と願いを込め、『Hello Tomorrow』のアコースティックバージョンを披露。ステージもまるで夕焼けに照らされているかのような暖かさを放っており、大サビ前では太田と古瀬のハモリが美しく響く。そして、曲が終わると、あくびをしたふりをし、眠りについた小堀がズームアップされ、映像へと繋がった。
映像には、師匠役として以前番組で共演していたコットンの西村真二が登場。そして、修行という名のパフォーマンスを見せることで、ほしい能力を手に入れられるということを説明。スモークが上がる中で披露された『Wild』ではワイルドさを、美しさと妖艶さを兼ね備えた『Silhouette』ではセクシーさを手に入れていた。THmeがメンバー名をスピーディーに呼ぶコールからスタートする『Present』では、再び笑顔全開のOCTPATHの姿が。これを終えた後で、再びステージにはコットン西村が登場する映像の続きが映し出される。番組名をあやかって放たれた西村の「ストイックに祈っとるぞ!」の言葉には、THmeは嬉しそうな声をあげているのが印象的だった。
そして、映像はドット絵風のゲーム画面のような映像に切り替わる。そこで大きな敵と戦う8人は神速奥義としてビートボックスを披露。グループのビートボックス担当である海帆のみが登場するのかと思いきや、海帆のビートボックスに合わせてダンスブレイクを披露する7人の姿が。海帆の声によるビートに合わせ、さまざまな表現を見せる姿が見受けられた。
続く『Mind Blaster』ではラストのサビ直前に西島のことを海帆が飛び越えるというアクロバティックな一幕も。太田の呼びかけでスタートする『Lip Service』は、力強く、かつ複雑な振り付けが印象的。そこに、サビ前からはしなやかさも加わり、見応えのあるステージに仕上がっていた。また曲中にはステージの端まで目一杯広がり、横一列で息のあった様子を見せる姿も。彼らのチームワークの良さを再び感じさせた瞬間だった。
上がり続ける炎の後ろに立ち見せたのは二面性のある楽曲『Run』。サビで一気に曲調が変わる姿、そしてメッセージ性のあるサビは一度聞いたらクセになること間違いない。その上、間奏部分で四谷が「全員ついてこい!」といつもとは印象を一変させ、叫ぶのだから、会場のボルテージは最後の一歩まで上がり続ける。
そんな四谷の高音パートからスタートしたのは8人にとっても大切な楽曲『OCTAVE』。この楽曲のラストには火花、ファイヤーボール、そしてスモークという特効が全部使われるという盛りだくさんな一幕も。映像の中で8人は無事ゲームを攻略し、現実世界へと戻ってくるというところでライブの本編は終了した。
栗田が「やってみたかったんです!」と笑顔を見せた演出も
すると、4月15日発売の9枚目のシングルのタイトル曲『Steppin’!!!』のMVがまさかの会場でサプライズ初披露。すでに披露されているコールレクチャーの動画のおかげもあって、THmeはMVに合わせて元気にペンライトを振ったり、コールを送る姿も。
そんなMVに見惚れていると、まさかの楽曲の衣装に身を包んだ8人が登場。『Steppin’!!!』を生で初パフォーマンス。曲中には高橋と海帆がじゃんけんをするなどという仲睦まじい姿も見受けられた。
このMVからの初パフォーマンスという流れについて栗田は「やってみたかったんです。ライブでMVを初めてみんなに見せるっていうのを、いつかやりたいなと思っていて。それが今日でした!どうでしたか?」と笑顔で呼びかけた。
さらに、4月15日発売の9th single『Steppin’!!!/まっすぐなまま』に収録されている1曲『まっすぐなまま』が太田が出演するMBSドラマフィル『ネタジョ』(4月30日深夜放送スタート)の主題歌に決定したことも発表。
その後、『our Good Time』では現在、日本テレビにて毎週木曜深夜に放送中の冠番組「OCTPATH魂」の番組内でもやっているティッシュ配りを会場の客席ないで再現。ラストの楽曲『FUN』では、出だしに小堀が「最後の曲、ティッシュもらってくれますか?」と呼びかけるという個性的な一幕も。そして、客席を存分に回ったメンバーがステージに戻ると、銀テープが発射。太田だけは曲終わりにやっと戻れるというサプライズがありつつも、なんとか8人全員が集結し、アンコールパートは終了した。
さらにゲーミング風の映像の後では、約3年ぶりとなる全国ツアーのお知らせも。この映像を受け、四谷を先頭に「ツアーが決まりました!」と再び登場する8人は嬉しそうな表情。ここでのMCでは、一人ひとりのTシャツアレンジについて触れられた後、一人ひとりからの挨拶も送られた。
小堀「僕らも全部返せるように、これからたくさん努力を重ねていきます!」
トップバッターを務めた四谷は「今、5周年に向けて走り出してるんですけども、いろんなお仕事が決まっていく中で、初心に戻って、ティッシュ配りとか体当たりロケをさせてもらっている中で、やっぱこの 5年間の積み重ねた部分と、初心の忘れてはいけない気持ちっていうのが、すごく今、いい感じにミックスされてまして。4年の中で、THmeのみんなに支えられたからここまで来れたし、成長できたと思ってるので、僕も僕たちもこれからも支えるので、皆さんもよかったら僕たちをね、支えて一緒に進んでいけたらなと思います」と笑顔。
続く西島は「楽しく幸せな時間を一緒に過ごしてくれてありがとうございます。みなさんも幸せでしたか?」と呼びかけ。太田は「僕は本当に一言だけです。本当にこれからも僕たちと一緒に道を歩んでください!」とシンプルに熱い思いを伝える。
続く小堀は「たくさんのTHmeが、こうやって一つに集まるのは、改めて当たり前じゃないなと、ふつふつと感じています。自分が可愛いと思う姿で会いに来てくれてる人、かっこいい姿で会いに来てくれてる人、いつもと変わらないけど、元気をもらいに来たよって人、そうやって僕らのために動いてくれるのって、当たり前じゃないし、すごく感謝しています。 そうやって向けてくれる愛の分、僕らも全部返せるように、これからたくさん努力を重ねて皆さんにお返ししていくので、ぜひ待っててください。ティッシュ配りのようにね!」と笑顔を見せた。
高橋は「これからも一生懸命頑張るので、一緒に笑い合って思い出を作っていきましょう」と呼びかけ。
大声自慢の栗田はマイクを通さずに「THmeー!」と精いっぱい叫んだあとで「こうやって今日会えたこと、この場所に来てくれたっていうことが、すごく嬉しくて。今僕が感じている幸せを共有できてる感じがするので、すごく胸がいっぱいなライブでした。人は幸せになるマックス値がないと思うけど、OCTPATHとTHmeがどれだけ大きな幸せをつかめるのか、人生かけて終わりがない幸せがどれほど大きく膨らみ続けるのか、一緒に見てみたいです!」と笑顔で語る。
海帆も「僕たちも夢を持って、このステージに立っています。僕も大阪から東京に来て、オーディション受けて、 OCTPATHになって、こんなに大切な仲間と出会って、THmeに出会って、たくさんの温かい人たちに出会って、感謝の気持ちをより気づいたし、みんなのおかげで見れた景色もあるし、どんどん掴みたい夢もいっぱいあるので、今日というこの日を大事に心にしまって、もっと前へ突き進んでいきたいと思います」と挨拶。「今日で僕たちはドリーム仲間ということで!」と独特な約束もしていた。
最後に古瀬は「僕たちの夢が一つ一つ叶っていく、そんな瞬間がたくさんあるんですけど、そんな瞬間を僕たち以上にTHmeの皆さんも喜んでくれていることを実感して、今すごく胸がいっぱいです。 なので、ぜひ 5周年に向けて僕たちももっともっと成長していくし、もっともっと OCTPATH とTHmeが大きく大きくたくさん夢を叶えられるように頑張っていきたいと思いますので、これからも温かい応援よろしくお願いします」と締め括った。
そして披露したのは、8人で初めて作詞をしたという未発表の新曲『You’re my path』。彼ららしい明るいサウンドと、感謝と前向きな夢への道を感じさせる歌詞が印象的で、スクリーンには手書きの歌詞が乗る。さらには古瀬が途中涙を流すシーンも見受けられた。そして、最後には肩を組み、メンバーが横1列でつながった状態でフィニッシュ。
スクリーンが下りていく中、最後の最後までTHmeに手を振り、8人は会場を去って行った。
正直、この5年、彼らにとっては楽しいことばかりではなかっただろう。しかしながら、いつもどんなときも前向きな明るさで夢へと前進する8人は、見ているこちらのことまでをも幸せにしてくれるオーラを秘めている。きっとこれからの5年も、彼らなら明るく乗り越えられるに違いない。そしもTHmeも、彼らから、ポジティブでハッピーなパワーをもらいながら、共にこの先を歩んでいく。そんな約束をもらえたようなライブだった。