くらし情報『「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート2021」 早くもライブ・アルバム発売へ!』

「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート2021」 早くもライブ・アルバム発売へ!

Photo: Dieter Nagl


新年恒例の「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート」。今年2021年はオーストリア政府によるコロナ感染予防規定のため無観客で開催され、歴史的な成功を収めたことが伝えられた。ちょうど元旦の昼に開催された地元オーストリアではTVの視聴率が何と54%、120万人が見た計算となるというから驚きだ。オーストリアの日刊紙『クーリエ』では「芸術的にこれ以上望むものはない」、「リッカルド・ムーティとウィーン・フィルは一体となり、聴く者に特別な音楽の饗宴をもたらしてくれた」と手放しで絶賛し、『クローネ』紙も「ウィーン・フィルは魅惑的な色彩感と、洗練された音に包まれた」と称賛の言葉を連ねているという。そして収録からわずか1週間後の1月8日には、ライヴ録音されたコンサート全曲の配信が全世界で開始されたのだ。

いつもであれば華やかな歓声と拍手に包まれるニューイヤー・コンサートだが、今年は、指揮者の入場にも、演奏終了後にも聴衆の拍手はなく、時折ソロ・パートを演奏した奏者をたたえることはあったといえ、粛々と進められたことが印象的だ。放送では、第1部と第2部の最後に、オンラインを通じて視聴していた世界各地の7千人の拍手や静止画が流され、その拍手はホールにもスピーカーを通じてフィードバックされ、指揮台上のムーティとオーケストラの奏者が微笑むシーンも放送で映し出されていたことが思い出される。

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