『篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち』開催 墨と100年。篠田桃紅の表現の変遷をたどる
水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、常に新しい表現に挑戦し続けていた篠田桃紅(しのだ・とうこう)の画業を紹介する『篠田桃紅展とどめ得ぬもの墨のいろ心のかたち』が、そごう美術館にて4月3日(土)から開催される。
2021年3月1日に107歳でこの世を去った篠田桃紅。幼少より墨に親しみ、独自の表現世界を追求。文字から抽象へとその表現を推し進め、墨の新しい可能性を発見する営みを休むことなく続け、文字の形にとらわれない水墨抽象画という独自のスタイルを確立。その孤高の仕事は最後まで衰えることがなかった。
同展では、桃紅が日本古典文学と書法を学び出発した初期の作品から、文字を離れて墨の 色や線を追求し、独自の抽象表現を確立したニューヨークでの挑戦とその後、そして余分 なものを極限まで削ぎ落として新たな形に昇華し、一瞬の「心のかたち」を追求し続けた近年までの作風の変遷を、作品と資料約80点を通してたどる。
《萩原朔太郎 詩》1950-54 年 鍋屋バイテック会社蔵
《時間》1958年 鍋屋バイテック会社蔵
《月読み》1978年 公益財団法人岐阜現代美術財団蔵
《風の影》1994年 公益財団法人岐阜現代美術財団蔵
《百》2012年 鍋屋バイテック会社蔵
アトリエにて2010 年
【『篠田桃紅展 とどめ得ぬもの墨のいろ心のかたち』開催概要】
会期:4月3日(土)