くらし情報『Bialystocks、全国ツアー最終公演レポート。ライブバンドとして新たな進化を示した濃密なステージ』

2023年9月25日 18:00

Bialystocks、全国ツアー最終公演レポート。ライブバンドとして新たな進化を示した濃密なステージ

サポートメンバーだけでハードロック的なセッションが繰り広げられる。さらに菊池がステージに戻り、エレキギターを演奏。菊池、秋谷、朝田によるトリプルギターの競演に反応し、会場を埋め尽くした観客も大きな歓声を上げた。

星空をイメージしたライティング、ミラーボールの光を取り入れた「Winter」からは、甫木元のボーカル表現を堪能できるシーンが続いた。特に心に残ったのは、今年4月にリリースされた「頬杖」。原曲は穏やかに洗練されたポップナンバーなのだが、ライブでは甫木元が突如として叫ぶように歌う場面が挿入され、楽曲に込められた深い想いを放射。エンディングの〈お願いだから次に進むまで いつもの場所で会えたら〉というフレーズがさらに強く伝わってきた。

Bialystocks、全国ツアー最終公演レポート。ライブバンドとして新たな進化を示した濃密なステージ


7月に発表された「Branches」もこの日のライブの大きなポイントだった。
抑制の効いた平歌、一気に解放されるサビのメロディのコントラスト。そして、〈便りはまだ届かない たまにはほら晴れ間が〉に象徴される、希望や光を待ち望む心象風景を描き出した歌詞。おそらくこの曲は、アルバム『Quicksand』以降のBialystocksの方向性を示す、ひとつの指針になると思う。

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