2022年4月13日 12:00
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』世田谷文学館にて開幕 幅広い世代に愛される絵本作家のインスピレーションの源とは?
『りんごかもしれない』アイデアスケッチと原画
『つまんない つまんない』のアイデアスケッチ
座るとお尻が痛い「じごくのトゲトゲイス」
りんごを大人たちの口のなかに投げて遊ぶ「りんごでうるさいおとなをだまらせよう!」
「僕が子どものころ、展覧会に連れてきてもらってもつまらなかったんですよね。なので今回わざわざきて頂いた方には、大人は大人なりに、お子さんはお子さんなりに、それぞれがおもしろがれる場所がある方がいいなという思いがありました」
ほかにも、壁と壁の間に、こそっと私物や資料が展示されていたり、付箋に手書きで解説が書かれていたり、動く年表が設置されていたり。会場じゅうにちりばめられた細やかな演出が楽しい。
いろいろなところにオブジェや写真集などの私物が
各年代のヨシタケがくるくると回転する年表
展示風景より
「(世の中には)いろいろな人がいて、ストレス解消のためにやっていたことが仕事にまでつながることもある。決まったことだけで正解にたどり着く訳じゃない、紆余曲折を経て、思わぬところで何か自分のもっていることが役に立つことだってある。そういうことを僕は小さい頃に誰かに教えてほしかったですよね。