90分で駆け抜ける谷賢一演出『マクベス』が開幕
撮影:杉能信介
8月に「福島三部作・一挙上演」で話題を集めたDULL-COLORED POPの第21回本公演『マクベス』が、12月12日(木)から22日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。
シェイクスピアの四大悲劇のひとつとされる『マクベス』。スコットランドの王になるという野望のために罪を重ねていくマクベスの姿を描くこの作品は、これまでに数え切れないほどの上演がなされてきた。主宰・谷賢一はこれまで、海外の演出家による『マクベス』『リチャード3世』の演出補を務めるほか、『ロミオとジュリエット』『ふたりマクベス』といった作品の作・演出も行っている。さらにさかのぼって学生時代にも『マクベス』を上演しているというから、彼はかなり長い間『マクベス』に向き合ってきた演出家といえる。
今回は「マクベスの人物像について大いに翻案を試みた」という谷。キャストはたった6人、さらに一般的に長い時間をかけて上演されることの多いこの演目において、90分というタイトな時間での上演が予定されている。それだけでも戯曲をそのまま上演するものとはかなり違う作品になるであろうことが予想できる。
なお、今作ではドレスコーズの志磨遼平が劇中音楽を担当。歌詞にシェイクスピアのセリフを引用した書き下ろしの楽曲『マクベスのうた』も劇中で披露される予定という。谷の目を通して現代に立ち上がるマクベスがいったいどんなものになるのか、その変容に期待したい。
文:釣木文恵
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