常に新たな物語と舞台表現を追求する劇団「カムカムミニキーナ」 新作『かむやらい』2月1日より上演
松村武が作・演出を務めるカムカムミニキーナ vol.73『かむやらい』が2月1日(木)、東京・座・高円寺1にて開幕する。
今回のキャストには、看板俳優である八嶋智人はもちろんのこと、映画やドラマで活躍を続ける天宮良、『ミス・サイゴン』など数々のミュージカル作品で存在感を示す麻生かほ里、昨年注目を集めた『エンジェルス・イン・アメリカ』にも出演した坂本慶介らが並ぶ。
あらすじには、「歌うことだけが役割のカナリヤのような王」が「父の物語」を語る、それが万国博覧会の客寄せの目玉として劇になる、という内容が書かれている。また、「歴史の闇に葬られた三人の女王たちの物語に光を当てる」作品とも。タイトルの「かむやらい」は神(かむ)をやらう(追い払う)という意味の言葉だという。神をふるいにかけようとした父と子はどのような結末を迎えるのか。神話をベースとした、スケールの大きな物語になりそうだ。
カムカムミニキーナは、作品に合わせてステージを自在に活用し、舞台美術で、演出で、衣装で、そしてもちろん演技で、「演劇を観た!」と満足できる観劇体験を手渡してくれる劇団だ。
劇団員を中心とした軽やかでテンポのよいやりとりを観ているうちに、観客はいつの間にか壮大な世界に巻き込まれている。会場は彼らが何度も公演を行っている、勝手知ったる座・高円寺。今回はどんな舞台美術なのか、そしてどんな衣装なのか、そんなことを想像するところから、観劇は始まっているのだろう。
1990年の旗揚げからずっと、休むことなく公演を続けているカムカムミニキーナ。常に新たな物語と舞台表現を追求する彼らの最新の作品がどのようなものになるか、楽しみにしたい。
文:釣木文恵
<公演情報>
カムカムミニキーナvol.73『かむやらい』
作・演出:松村武
出演:
八嶋智人松村武
坂本慶介
麻生かほ里鈴木裕樹花澤桃花串田十二夜
谷川清夏近藤隼宇留野花悦永舞
藤田記子田原靖子長谷部洋子未来
亀岡孝洋栄治郎柳瀬芽美渡邊礼
梶野春菜福久聡吾スガ・オロペサ・チヅル
天宮良
【東京公演】
2024年2月1日(木)
会場:座・高円寺 1
【大阪公演】
2024年2月17日(土)~18 日(日)
会場:近鉄アート館
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2331487(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2331487&afid=P66)
公式サイト:
https://www.3297.jp/kamuyarai/