くらし情報『大竹しのぶ、シス・カンパニー公演『ヴィクトリア』で21年ぶりに一人芝居に挑戦』

2023年4月11日 11:00

大竹しのぶ、シス・カンパニー公演『ヴィクトリア』で21年ぶりに一人芝居に挑戦

シス・カンパニー公演『ヴィクトリア』ビジュアル


シス・カンパニー公演『ヴィクトリア』が、6月から7月にかけて東京・西宮・京都・豊橋で上演されることが決定した。

『ヴィクトリア』は、映画『野いちご』『沈黙』『叫びとささやき』など数多くの作品でさまざまなヒロイン像を描いてきた映画界の巨匠イングマール・ベルイマンが手がけた異色の一人芝居。原題『A Spiritual Matter』(魂の問題)が示唆するように、ある女性の自分の魂に語りかけるような独白を、過去と現在、幻想と現実が融合したかのような手法で描いており、当初長編映画のために書かれた脚本だった。しかし女性のクローズアップのワンショットのみでの映像化が求められていたため、その実験的なアプローチゆえに、どの映画会社も映画化を却下。その後、長い期間ベルイマンの手元で温められ、1990年に彼自身の演出で、映像ではなくあえてラジオドラマとして初めて世の中に発表されたという背景がある作品だ。

ヒロインのヴィクトリアを演じるのは、2002年上演の『売り言葉』(野田秀樹作・演出)で高村智恵子を演じて以来、21年ぶりに一人芝居に挑戦する大竹しのぶ。演出は、大胆かつ細やかな描写に定評のある気鋭の演出家・藤田俊太郎。

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