2023年6月15日 18:00
さくらしめじ 圧巻のツアーFINALをレポート「最後の人生の1分1秒までここにいたい」
「でも帰りどしゃぶりかも。だったらごめん」という田中に、「帰りがたとえ雨降ったとしても、洋服濡れるじゃん。家に帰ってまだたぶん濡れてるじゃん。濡れてるのを見て僕たちのことを思い出してくださいよ」としっとりと返す。そして改めて「週の半ばに、足元の悪い中、ほんと来てくれてありがとう!」と「今日すげー嬉しいわ。こんなに人が集まってくれて」。「早春」ではカフェやバーでやっていたこともあり、「ほんとにできるのかな、って思ってたんですけど。できたね、ほんとに。
ありがたいよ」としみじみと噛み締めるように言う田中。その声、口調から喜びが伝わってくるようだ。隣にいる高田も微笑む。
田中が「……うたいます」と静かに言い、『ストーリーズ』へ。歌詞と連動するような映像、客席のピンク色のペンライトが世界観を膨らませていく。
キーボードの音色から始まる『ひだりむね』。体を弾ませ、クラップを響かせる会場に“ドキドキ”が高まっていく。さらにここからコール&レスポンスで一体感を高める。
そのまま『1・2・3』へ。体を動かし、全員で声を合わせて歌う場面も。会場全体の温度が上がっていくのを感じられ、2人の表情も綻ぶ。
バンドメンバーを経て、激しいサウンドで空気を震わせ、ここからは『わがままでいたい』できのこりあんをロックに痺れさせていく。