曽根麻矢子 J.S.バッハ連続演奏会のスタートは『ゴールドベルク変奏曲』
昨年9月に予定されていながら、コロナ禍によって延期されていた曽根麻矢子のJ.S.バッハ連続演奏会《BWV》がいよいよ3月にスタートする(3月4日:Hakuju Hall)。5年10回にわたる息の長い企画の冒頭を飾るのが『ゴールドベルク変奏曲』というのもファンにはたまらないプレゼントだ。半年間の延期について曽根麻矢子は「じっくり取り組む時間ができました。これは“バッハに集中しなさい”という天からの掲示ですね」と屈託がない。
3月の第1回以降は、秋と春の年に2回ずつ、『平均律クラヴィーア曲集』『イギリス組曲』『フランス組曲』&『パルティータ』などなど、J.S.バッハの代表的鍵盤作品がずらりと並び、バッハの真髄が味わえる。
そしてこのシリーズにおいては、スイス在住の世界的チェンバロ製作者デビット・レイが曽根麻矢子のために長い時間をかけて製作した18世紀フレンチモデルの楽器を使用。響きの良さで定評のあるHakuju Hallならではの優雅な時間が楽しめそうだ。「5年間の中で起きたことや吸収したことが、シリーズには必ず反映されていくはずです。
楽器の音色自体も変わっていくのではないでしょうか。