2021年9月28日 07:00
佐藤健×阿部寛の俳優論「いい俳優とは、目が離せなくなる人」
どこか心にあいた穴を埋めるように仕事に没頭しているんだけど、でも自分の中に解決しきれないものがあるから、つい周りに当たったりして嫌われてしまう。きっと笘篠は自分を救ってくれるヒントみたいなものを探しながら、その場所でずっと刑事をやっていたような気がします」(阿部)
あえて決めずに、ただそこに存在しようと思った
本作は、利根と笘篠、それぞれの視点が入れ替わりながら物語が進んでいく。その中で2本の線が交錯するのが、容疑者である利根を笘篠が追いかけるシーンだ。
「本当にキツかったですよ。1回のテイクで走る距離が結構長くて。それを何回もやるんで。僕はいろんな作品でよく走らされる方なんですけど、その中でも結構大変な1日でしたね」(佐藤)
「毎回、200~300m以上は走ったね(笑)」(阿部)
「後日、阿部さんにお会いしたとき、僕は結構、筋肉痛になっててしんどかったんですけど、阿部さんはポーカーフェイスでいらっしゃるんで、あれ全然大丈夫なのかなって」(佐藤)
「そこから半年苦しみました(笑)」(阿部)
「それがまったく表に出ていなかったですね(笑)」(佐藤)
「年をとると、あとから来るんで(笑)」