2021年6月16日 16:00
井上芳雄「僕の王子役の集大成」 主演の新作舞台『首切り王子と愚かな女』が開幕
井上は「ファンタジーはファンタジーなんですけど、やっぱり蓬莱さんの作品なので、ただ楽しいものにはなっていない」とした上で、「自分だけが頑張らなきゃいけないということではなくて、僕が上の世代にしてもらったように、下の世代に託したり、つないだりしていかないといけないと思うような結末。きっと見ている人それぞれに刺さる部分がたくさんある作品だと思う」と語った。
『首切り王子と愚かな女』取材会より、井上芳雄撮影:五月女菜穂
井上は、「首切り王子」として恐れられ、傍若無人で残忍な王子という設定ではあるのだが、その内に秘める深い孤独を丁寧に魅せた。自身、「オファーが最近来ない」という久しぶりの王子役で、「僕の王子役の集大成というぐらいの気持ちでやりたい」と意気込んでいた。
『首切り王子と愚かな女』取材会より、伊藤沙里撮影:五月女菜穂
4年ぶりの舞台出演で「シンプルに吐きそう」と心境を語った伊藤沙莉だが、小さな身体から発せられるエネルギーとハスキーボイスが魅力的なヴィリを熱演。共演する若村麻由美も「誠実にストレートに生きていく彼女にぴったりのヒロイン」と評するほど。伊藤は、作品について「とても大切で、大好きな作品。