【Nagie Lane インタビュー】「涙はいったん置いて、前に進もう」── 新曲「Hummingbird(愛のうた)」に込めたメッセージと『フジロック』初出演の手ごたえ

ぴあ
【Nagie Lane インタビュー】「涙はいったん置いて、前に進もう」── 新曲「Hummingbird(愛のうた)」に込めたメッセージと『フジロック』初出演の手ごたえ

PR Text:森朋之
3人組コーラスグループ・Nagie Laneから新曲「Hummingbird(愛のうた)」が届けられた。2026年に入ってから、アコースティックサウンドを軸にした、ハーモニーをより際立たせるスタイルに以降した3人。「白い色は恋人の色」(カバー)に続く「Hummingbird(愛のうた)」の作詞・作曲にはヒダカトオル(ex.BEAT CRUSADERS)、バンジョー&ギターに齊藤ジョニー(Back to the Holiday)が参加。有機的なサウンド、リスナーを肯定するメッセージ、質の高いコーラスワークが響き合う楽曲に仕上がっている。
『FUJI ROCK FESTIVAL ’26』の「忌野清志郎 PEACE SONGS」に出演するなど、活動の幅を広げ続けているNagie Lane。メンバーのbaratti、mayu、mikakoに「Hummingbird(愛のうた)」、初めて出演した『フジロック』の手ごたえ、グループの現状について語ってもらった。


── まずは6月にリリースされた「白い色は恋人の色」(作詞:北山修 / 作曲:加藤和彦)のカバーのことから聞かせてください。1969年にベッツィ&クリスのシングルとして大ヒットした楽曲ですが、なぜこの曲を取り上げたのでしょうか?

barattiこれまでにも定期的にカバーを発表してきたんですが、今まではなんとなくシティポップという枠があって。
いったんその枠を外して、いろんな可能性を探ってみたいねということになって、そのなかで候補として挙がったのが「白い色は恋人の色」だったんです。この曲が持っているメッセージ性や雰囲気が、今の自分たちにしっくりくるんじゃないかなと。

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baratti
mayu「白い色は恋人の色」がリリースされたのはベトナム戦争の時期で。「社会が平和じゃないと、花や空、夕焼けの景色などの美しさにも気づけない」ということを改めて実感したし、歌うときもそこは意識していました。

mikakoメンバーのなかでそういう話もしたし、この曲を歌っていくなかで、さらに深く耕している感覚もありますね。この曲を初めて聴いたのは、映画『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』だったんです。当時は「きれいな曲だな」くらいだったんですが、またこの曲にめぐり逢って、本当に普遍的なメッセージを歌っている曲なんだなと感じて。私たちが大事にしているハーモニーが活きる曲でもあるし、アコースティック編成のNagie Laneのスタートとしてぴったりだなと思っています。


── なるほど。60年代~70年代のフォークやカントリーについてはどんな印象がありますか?

baratti中学のときにギターを始めたんですけど、楽器屋のおじさんにサイモン&ガーファンクルの楽譜集を渡されて、「このハモリを聴きなさい」って言われたんですよ(笑)。そこからフォーク的なサウンドに触れて、70年代のフォークロックやソフトロックなども聴くようになって。ハーモニーがきれいな曲も多いんですよ。本格的に音楽をやり始めてからはゴスペルやブラックミュージック的なハーモニーが好きになっていったんですが、ここに来てフォークやカントリーを改めて聴くようになって、さらに幅が広がった感じがありますね。

mayu私はそこまで通ってないんですけど、(カントリーシンガーとしてデビューした)テイラー・スウィフトはすごく聴いてきたし、自然となじみはあって。アコースティックなスタイルでハモるのはすごく楽しいし、このサウンドが自分たちに合っているんじゃないかなと思いはじめています。この編成になったきっかけは、今年の1月に開催したワンマンライブだったんです。
トラックを流しながら歌うのがメインだったんですけど、途中でアコースティック・コーナーを取り入れたら、お客さんの反応がすごくよくて。

mikako私は小さい頃から母と一緒にビー・ジーズを良く聴いていて、なかでも「メロディ・フェア」が好きで。あの曲もシンプルなアレンジだし、ハーモニーがきれいなんですよね。その後、ジョニ・ミッチェルが好きになって、もちろんテイラーも聴いていて。Nagie Laneに入る前はギターの弾き語りをずっとやっていて、いろんな曲をカバーしていました。

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mayu
── では、新曲「Hummingbird(愛のうた)」について。作詞・作曲は:barattiさん、mikakoさん、そしてヒダカトオルの共作です。

barattiヒダカさんは以前から僕らのことを気にかけてくれていて、アカペラグループ時代からライブにも足を運んでくださっていたんです。
このタイミングでぜひヒダカさんに楽曲をお願いしたいと思い、ご快諾いただいて「Hummingbird(愛のうた)」はデモの段階からカントリーの雰囲気があったし、今の自分たちに合っているのかなと思って取り掛かりました。

mikako楽曲を聴かせてもらった瞬間から、歌詞のイメージがパッと浮かんだんですよね。barattiとやりとりしながら、それぞれが思う“Humming”について話し合って。


── ハミングバードは、ハチドリのこと。「羽音は欠点や悩みではなく、その人だけの「個性」という名の美しさである」というメッセージを込められているとか。

mayuハチドリを大切な人に見立てているんですよね。生きていればつらいことがあるし、そういう状況にある人にどんな言葉をかけたらいいだろう?と考えて。私自身もそういう経験があるし、「がんばって」ではなくて、「涙はいったん置いて、前に進もう」という歌詞のほうが伝わるんじゃないかなって。


baratti僕はこのグループに入ってから歌詞を書くようになったんですよ。言葉遊びから発想したり、風景を描写するような歌詞だったり、いろいろと試行錯誤してきて。去年リリースした「Won’t You Call My Name?」の歌詞を書いたときに初めて、「聴いてくれる方がそれぞれイメージできる余地を残したい」と思ったんです。「Hummingbird(愛のうた)」にもそれが活かせたのかなと。

mikako私自身、音楽に救われてきた人間だと思っていて。歌う立場としても、そういう曲を届けていきたいと思っているところがあるんですよ。学生時代、私の歌を聴きにきてくれた友人が「父親とケンカ別れみたいになっていたんだけど、mikakoの歌を聴いて、ちょっと連絡してみようと思った」と言ってくれたことがあって。音楽にはそういう力があるんだなって実感したし、そういうパワーを信じながら歌っています。


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mikako
── オーガニックな音像、シンプルなアレンジによって、3人のボーカル/ハーモニーがしっかり感じられるのもこの曲の魅力ですよね。

barattiありがとうございます。ずっとトラックメイクを続けてきたんですが、正直、ちょっと飽きたところがあって(笑)。いいメロディと伝えたいメッセージがあれば十分だし、アレンジでも余計なことをしないほうがいいなと。ハーモニーで展開を作れるのも自分たちの強みですからね。声の積み方、コード進行を含め、オーソドックスなカントリーとはかなり違うところもあるんですよ、じつは。

── レコーディングのときに意識していたことは?

mayuなるべく自分の素の声で歌うことを意識していました。メッセージは歌詞のなかにあるので、そこに情緒を加えすぎてしまうと、熱くなりすぎてしまうのかなと。
音域的にも自然な声で歌いやすいメロディなんですよ。

mikakomayuが言ったように、シンプルなメロディだからこそ、飾らない自分、生身の人間として歌ったほうが伝わるし、共鳴できるのかなと。Nagie Laneらしい曲になったと思うし、ライブで歌うのも楽しみです。

──『フジロック』のことも聞かせてください。7月26日に行われた「忌野清志郎 PEACE SONGS」に出演しましたが、初の『フジロック』どうでしたか?

mayuまず、清志郎さんのパワーを会場全体から感じました。清志郎さんが伝えて続けてきたメッセージ、ずっと応援していたファンのみなさんの気持ちがステージで共鳴して。そのことを感じられたのがすごくうれしかったです。

barattiラブソングというより平和へのメッセージが込められた楽曲が中心だったんですけど、それがしっかり伝わって、その場のエネルギーにつながって。「こういうことをやっていかないといけない」と改めて気づきました。『フジロック』に来ているみなさんのパワーにも驚かされたり、すごく記憶に残る経験になりましたね。

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7月26日『FUJI ROCK FESTIVAL ’26』Photo:中山涼平
mikakoこちらがしっかり立っていないと圧倒されるくらいのパワーをみなさんから感じて。それは清志郎さんがしっかり芯を持って活動されてきたからだと思うんですよね。「アーティストとしてどう生きていくか」ということももっと考えなくちゃいけないし、それが強い覚悟につながって。

barattiうん。今回の企画に声をかけていただいたきっかけは、「ミスター・タンブリン・マン」のカバー動画だったんです。それが『フジロック』につながって、今回「Hummingbird(愛のうた)」という曲をリリースして。この曲もしっかりエネルギーを持った曲にしていきたいですね。歌詞の最後のフレーズ〈聴かせて hummingbird 君のうた 聴かせて hummingbird 愛のうた〉は後から加えたんですよ。

mikakoみなさんと一緒に歌えるように。

baratti今の自分たちのマインドだったり、向いている方向がはっきり出ているフレーズなのかなと。結果的に“愛のうた”はタイトルにも入っているし、『フジロック』を経て、この歌詞を加えてよかったなって確信しています。

── 今年の夏以降はどんな活動になりそうですか?

baratti恒例のカバーライブ(10月12日(月・祝)、下北沢440で行われる『Nagie Lane presents Acoustic Cover Live「DONUT SONGS PREMIUM」』)が10月にあるので、ぜひ来ていただきたいですね。楽曲もどんどん出していきたいので、制作、レコーディングもやっていきたいと思っています。

mayu今年は『フジロック』に初めて出られて、『LuckyFes’26』にも参加できて。来年以降もたくさんフェスに出られるようにがんばりたいです。

mikako音源で聴いてもらえるのもうれしいですが、その場で鳴っている倍音を含めて、ぜひ生で聴いてほしいという気持ちが強くて。たくさんライブができる3人でいたいですね!

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<リリース情報>
デジタルシングル
「Hummingbird(愛のうた)」
8月7日(金) 配信リリース

▼配信リンク
https://lnk.to/Hummingbird_pre


<公演情報>
『Nagie Lane presents Acoustic Cover Live「DONUT SONGS PREMIUM」』
10月12日(月・祝) 東京・下北沢440
開場 18:00 / 開演 18:30

【チケット情報】
一般:前売 5,000円 / 当日 5,500円
学割:3,000円(U-22対象)
※ドリンク代別途必要

▼一般発売:8月11日(火・祝) 21:00~
詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

<イベント情報>
『LuckyFes’26』
8月8日(土)~8月11日(火・祝) 茨城・国営ひたち海浜公園
※Nagie Laneは8月8日(土) 出演

▼チケット一般発売中
https://w.pia.jp/t/luckyfes26/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2667358&afid=P66)

▼『LuckyFes’26』オフィシャルサイト
https://luckyfes.com/

オフィシャルサイト
https://nagielane.com/

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