2022年5月17日 12:00
tofubeats、4年ぶりのアルバムと初の書籍を語る「耳が聞こえなくなった時に、鏡が気になるなって」
Photo:森好弘
アルバム単位で言えば実に4年ぶりとなるtofubeatsの新作『REFLECTION』が素晴らしい。全16曲、1曲ごとの個性とメッセージを持ちながらも全体の連続性が大きなひとつの物語となって迫ってくる。
制作期間にコロナの日々も内包したこの作品は、まさに彼が日々考え、思い巡らせていたことが音楽として描かれている。そこには、同時期に彼が日記を書き続けたということも大きく関係しているのだと言う。
アルバムと同日、5月18日(水) に発売となる『トーフビーツの難聴日記』の記述にも基づきながら、5枚目のアルバムの中身についてtofubeatsに話を聞いた。
〈鏡 / 反射〉というテーマを掘り下げた最新作
――今回のアルバム『REFLECTION』のテーマとなっている〈鏡 / 反射〉というのは、日記の記述によると2019年3月時点からあるものなんですよね。
そうですね。
――最初は無意識なものとして、それがだんだん定着していく過程がこの3年間だったと思うのですが、振り返れば〈鏡 / 反射〉というテーマはどのようなものとしてあり続けたのでしょうか?
そもそも耳が聞こえなくなった時に、鏡が気になるなって思ったこと自体に意味があるなって感じたんですよね。