プロ18年目にして成長を止めらない家長、記録的Vにもさらなる高みを目指す川崎F
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「個人としては楽しんでサッカーをやりたいのが一番。ケガなく楽しみたい」
開幕戦で2ゴールを奪った川崎フロンターレの家長昭博は今季の目標についてこのように言った。一見するとクールなレフティらしいシンプルな言葉だが、じつはこの目標なかなかハードルが高い。冒頭のセリフの後には、「チームとしては期待に応えて優勝できるようにがんばりたい」と続けている。
今季35歳を迎える家長だが、いまだにボールを蹴る喜びを失ってはいない。だからと言って、ただサッカーができればいいというわけではない。もちろん試合に勝利するだけでは満足できない。攻守に相手を圧倒した上で自らもイメージ通りのプレーを実践し、完勝する……だけでもまだ足りない。
シーズンを通して、自身もチームも自分たちのサッカーを貫き、タイトルを手繰り寄せて初めて個人とチームの目標を達成できるのだ。
家長はこの日、「2ゴールはでき過ぎだと思う。そのほかのプレーは至って普通だったが、点を取れて勝てたことはよかった」とも口にしている。家長の自己評価がとてつもなく厳しいことが窺い知れるだろう。
家長昭博(川崎フロンターレ)(c)J.LEGUE
2月26日、横浜F・マリノスとの『明治安田生命J1リーグ』開幕戦で見せた家長のゴールシーンは圧巻だった。