UNCHAIN、結成30周年を冠するツアーファイナルが東京キネマ倶楽部にて大団円で閉幕!【オフィシャルレポート】
Photo:umihayato
UNCHAINが、6月28日東京キネマ倶楽部にてツアー『UNCHAIN presents 30th Anniv. Live “Another departure Tour”』のファイナル公演を開催し、30周年目の熟練のライブを披露した。ゲストメンバーにはもはやお馴染みとなったdonny(key/cho)を加えて全国7カ所を回った。この日はやはり30周年を記念するツアーということもあり、ファンにもさまざまな想いを抱いている方々が多かったのではないだろうか。どんな曲でどんなライブになるのか、期待が高まる中、会場にいつものSEが流れ、UNCHAINメンバーがdonnyと共にステージに登場する。
30年の歴史を網羅するセットリストが期待される中、1曲目は先日行われたファン投票ライブでも1位だった「Never Too Late」で幕を開けた。早速のレア曲に大きな歓声が上がり、観客はサビで高く手を上げてUNCHAINの30年のグルーヴに酔いしれる。続いてドラムビートから曲タイトルのコールと共に「Take Your Mark」で熱い演奏をし、間髪入れずに最新アルバムからの「GINGILA」を披露。曲の中盤では「もうファイナルだからね。
楽しんで行ってくれ!」と谷川正憲(vo/g)が煽り、会場は熱気に包まれた。序盤から幅広い時代からの選曲に、やはり今日はUNCHAINの数多ある曲が存分に堪能できる1日だということを感じられる。まだまだ序章は終わらない。UNCHAIN30年の歴史は曲間の繋ぎにも存分に発揮され、今回は「GINGILA」のリフのまま「Back To Zero」に突入。会場全員でシンガロングした後は、特徴的なギターリフからの「The World Is Yours」でロックに駆け抜けた。
donnyのピアノからのセッション、そしてベースリフが入り、「テレスコープ・トリッパー」が始まり、熟成されたグルーヴに会場を乗せていく。ソロセクションでは「キーボードdonny!」と谷川が紹介し、ジャジーなピアノソロで歓声が上がった。同様のテンポのまま手拍子を煽ると、「Easy Come, Easy Go」ではキネマ倶楽部に集まった全員が笑顔で楽しんでいた。
一呼吸おいた後、怪しげなキーボードの旋律が響き渡り、アルバム「From Zero to F」から「Dangerous」、アルバム「Eat The Moon」からの「暁のコドウ」と、雰囲気を変幻自在に操るUNCHAIN。観客を飽きさせる隙を全く与えないライブ運びにも、やはり30年の熟練の技が感じられる。
続いて「He is waiting」、「Farewell blossom」と初期のロックチューン達が並び、往年のファンが集まる会場のボルテージを上げていく。デビュー初期の楽曲にdonnyのピアノが入ったバージョンも素晴らしく、まさに今のUNCHAINの音としてレベルの高いアレンジに仕上がっている。
谷川が「30年経ちました。色々あったよね。でもまたここであえて良かったね」と話すと、噛み締めるような拍手が会場に響き、ギターのイントロから「stay here」が始まり、優しく会場を包み込んだ。「Last Piece」の間奏部分ではレゲエのような雰囲気でセッションが始まり、演奏レベルやアレンジ力の高さで観客を惹き込んでいく。
ギターのエコーでイントロを作り上げ、「Aurora」をエモーショナルに歌い上げると、グルーヴを存分に発揮する「Tonight’s The Night」では谷浩彰(b/cho)が「ワンスアゲイン!」とアウトロで叫び、長めのセッションが披露された。なんとアウトロセッション中に転調し、そのまま「Libyan Glass」に入るという芸当を見せ、ここでもUNCHAINならではのライブアレンジが光っていた。
「このツアーは30周年ということで、ありがとうを言いに来ました。ありがとうございます」と谷川が一言感謝を告げ、「太陽とイーリス」、「Elephant Ship」を30年ここまで来られた感謝を込めて力強く歌った。そしてついに30周年ツアーはラストスパート。「Spin My Head」ではさらに会場の一体感を醸成し、間奏では谷が縦横無尽にステージを走り回り、それにメンバーも呼応し、存分に観客を楽しませていた。最後は人気曲のひとつである「make it glow」で、会場全員が手を挙げ、本編を締め括った。
鳴り止まない手拍子に煽られステージに戻ってきたUNCHAIN。
donnyのピアノが響く中で、一礼して登場した谷川が今年30周年を迎えるものをまとめたリストを読み上げる。このツアーを通して、谷川はご当地の30周年を毎回アンコールの時に読み上げてきたらしい。最後に「そしてUNCHAIN30周年ありがとうございます! 皆さんがいなかったら続けられていません。こうやってライブに来ていただいている皆様も本当にありがたくて。もうちょっとできそうな演奏だったでしょ? もうちょいやるので是非また会いに来てください」と話し、最新リード曲の「hikari」で30周年ツアーは幕を閉じた。
最後に谷が「このツアーは本当に感謝を伝えるツアーでした。30年ありがとうございます! 来月にもライブがあったり、11月29日(日)のZepp Shinjukuまでまだまだ30周年は続いていきますので、是非来てください。また会いましょう。
ピース!」と改めて感謝を告げ、鳴り止まない拍手を残してメンバーはステージを去った。
幅広いアルバムからセットリストが作られた今回のツアー。30年目を迎えた今、楽曲達は制作・リリース当初とはまた異なった意味合いや雰囲気を放っているように思えた。MCにもあったように、まさに30年目を迎えることができた感謝と、これからもまた続けていく覚悟を感じるライブだった。30周年アニバーサリーイヤーでは、谷浩彰&吉田昇吾それぞれプロデュースするライブや、アルカラ・LACCO TOWERとのツーマン企画、そしてZepp Shinjukuでの公演と盛り沢山で続いていく。是非30年目のUNCHAINをその目に焼き付けてほしい。
<公演概要>
『UNCHAIN presents 30th Anniv. Live “Another departure Tour”』
6月28日 東京・キネマ倶楽部