『リサ・ラーソンの作り方 展』PLAY! MUSEUMで 制作のプロセスを「見る」「知る」展示のほか来場者が「作る」体験コーナーも
(C) LISA LARSON(C)TONKACHI
動物を表した愛らしい陶器を中心に、世界各地で人々の暮らしを彩り、豊かにしてきたスウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソン。2024年に92歳で亡くなった今も多くの人々に愛され続けているリサの制作プロセスに焦点をあてた展覧会が、12月27日(土)から2026年2月23日(月・祝)まで、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催される。
1931年生まれのリサは、1950年代から創作活動を開始。陶器では、成形から焼成までを自身で手掛けるユニーク・ピースと、リサがつくった原型をもとに職人たちが量産する陶器という、主に2つの工程で制作を展開してきた。またとりわけ日本では、こうした陶器作品だけにとどまらず、絵本の猫のキャラクター「マイキー」やリサ自身のライフスタイルにも注目が集まり、幅広い世代に支持されている。
リサ・ラーソンの原型をもとに出来上がったプロダクト(C) LISA LARSON(C)TONKACH
今回の展覧会の特色は、第1部でリサの作品の制作プロセスを「見る」と「知る」に加え、第2部では来場者が「作る」場を体験できること。第1部では、リサのスケッチや作品、また彼女が実際に使っていた道具類の展示とともに、量産も可能なリサのものづくりの工程と、そこに関わる職人たちの仕事ぶりが映像や写真でたっぷりと紹介される。また、20年近くリサの暮らしや作品づくりの様子を撮り続けた写真家・木寺紀雄の写真が並ぶのも楽しみなところだ。
マイキーのぬり絵参考写真(C) LISA LARSON
一方、第2部の「作る」のセクションでは、リサの制作をよりよく知るためのワークショップが毎日開催される。「マイキー」の塗り絵や、日本の窯元で製作された「リサ猫」の陶器や「マイキー」のサンドアートボトルに模様をつける体験など、気軽に楽しめるものから本格的な制作体験まで、様々なワークショップを通じて、子どもから大人まで来場者全員が創作の楽しさに触れられるのが大きな魅力だ。なお、毎日の無料ワークショップのほか、日付や曜日指定のものや、有料・事前予約制のものもある。詳細は、事前に公式サイトなどでご確認を。
リサ・ラーソンが筆立てとしてリユースしていた作品(C) LISA LARSON(C)TONKACH
展覧会の最後ではまた、サスティナブル(持続可能)な暮らしを日常的に大切にしてきたリサの取り組みにも焦点をあてる。壊れた陶器をリユースしてつくられた作品などを通じ、サスティナブルな陶器のゆくえや環境問題について考える場ともなっている。
<開催情報>
『リサ・ラーソンの作り方 展』
会期:2025年12月27日(土)~2026年2月23日(月・祝)
会場:PLAY! MUSEUM
休館日:12月31日(水)~1月2日(金)、2月8日(日)
開館時間:10:00~17:00(土・日・祝は~18:00)、入場は閉館の30分前まで
料金:一般1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円、中学生600円、小学生600円
公式サイト:
https://play2020.jp/article/lisalarson/